中日から自由契約となったキューバ出身のライデル・マルティネス投手(28)の巨人入りが14日、決定的となった。この日、中日側に同投手から「来季は東京の方の球団にお世話になることになった」と直接連絡が入った。中日を退団し、新天地でプレーすることが明らかになった。
マルティネスの動向については、今月上旬にキューバ野球の事情通として知られるフランシスコ・ロメロ記者がX(旧ツイッター)で「巨人と契約合意に近づいている。契約条件は2年総額1600万ドル(約24億円)になる」と伝えた。巨人が中日、DeNAなど複数球団による争奪戦を優勢に進め、過去2度のセーブ王を誇るクローザーを手中に収めた。
17年に育成選手としてキューバ政府から派遣され中日に入団。18年に支配下登録され、先発にも挑戦したが、19年からはリリーフに定着した。22年には39セーブで初のセーブ王に輝き、今季も43セーブを挙げ、2年ぶり2度目のタイトルを獲得。キューバの代表選手としてWBCにも出場。来日から今季までの8年間で通算166セーブを積み上げてきた。
◆ライデル・マルティネス 1996年10月11日生まれ、キューバ出身。キューバ国内リーグを経て、17年WBCキューバ代表。同年開幕前に、育成選手として中日入り。18年シーズン中に支配下へ昇格。同年5月6日阪神戦に先発で初登板。19年以降は主にセットアッパーと守護神を務め、22、24年最多セーブ。最速160キロ超の速球を誇る。193センチ、93キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸は2億円。