<中村憲剛引退試合>◇14日◇Uvanceとどろきスタジアム
元日本代表MF中村憲剛(44)の引退試合。2020年度、21年元日の天皇杯決勝をもって現役引退した。
川崎フロンターレだけでプレーしたクラブの象徴、クラブそのものといえる唯一無二の存在。最高の舞台が用意された。
前座の「エキシションマッチ」は「ケンゴフレンズ」-「なでしこフレンズ」に中村と小学時代のチームメートだった元女子日本代表なでしこジャパンの澤穂希(46)が出場した。
息を切らして取材に応じた澤は「何もできなかったです。動けなかったですけど、やっぱ10年のブランクは大きすぎるなと思って、もう今、血の味がしてます」と笑った。
最初は互いのチームの主将を務めて対戦。澤は「本当はもっと憲剛とかラモスさんのボール取りたかったんですけど、やっぱもう足さばきが早くて全然取れなかった」。試合途中からは同チームでプレーした。
「ケンゴとボール蹴るの、たぶん私が小学校6年生で、憲剛が4年生以来なので、短い時間でしたけど、一緒にピッチに立ってプレーできたのはすごく楽しかった」と振り返った。
幼い頃から知る後輩の存在について問われると「年下ではあるんですけど、本当にリスペクトしている選手の1人でありますし、本当に小学校の時から礼儀あいさつもしっかりして、それがもう今になっても変わらずしっかりできてて、本当にかっこいい後輩。もう本当に自慢の弟みたいな感じです」と感慨深そうに話した。(敬称略)