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【阪神】FA残留の原口文仁 生活環境より大事にしたものは「挑戦」大山悠輔とのポジション争い


阪神タイガースの内野手、原口文仁選手がFA権を行使した後、引き続き球団に残留することを決断し、会見を行いました。原口選手は契約を1年更新し、年俸は900万円増の4000万円で合意。FA権行使から1ヶ月という時間をかけて決定を下し、特に"挑戦"の意識を維持することを重要視したことを語りました。関東の球団への移籍も取り沙汰されましたが、それは否定。出場機会を増やすための決断であり、他球団との交渉もありましたが、最終的には納得の上での残留です。会見には引退した同期の秋山拓巳さんも姿を見せ、来季からの新しいスタートに向けた意気込みを示しました。今後も一塁のポジション争いに挑む姿勢を語り、今後の活躍に期待が寄せられています。

阪神残留を決め、笑顔で会見する原口(撮影・上田博志)

12日にFA残留を発表した阪神原口文仁内野手(32)が13日、兵庫・西宮市の球団事務所で会見を開いた。契約は従来通りの1年で、900万円増の年俸4000万円で合意した。

FA権の行使表明からちょうど1カ月。「すごく大事な権利を取得できて、行使もさせていただいた。人生において貴重な1カ月でした」。出場機会増を求めたFA宣言。埼玉出身のため、関東の球団を希望しているとの憶測も流れたが、否定する。大切にしたのは「挑戦」する気持ちを燃やし続けること。それだけだ。代打の切り札として唯一無二の存在となったが、現状に甘んじたくなかった。

最終的に他球団との交渉はまとまらなかったが「納得した。自分の中でいろいろやった中での決断なので、すっきりしています」と後悔はない。わがままを許してくれた夫人と3人の娘たちにも感謝した。

会見には今季限りで現役を引退した09年ドラフト同期の同い年、秋山拓巳氏(33)の姿もあった。「秋山はユニホームを脱いだけど、まだまだ1年でも長くユニホームを着ていたい。来年からは何か新しいスタートだなと思っています」。

ポジションは一塁。同じく“FA残留”した大山がまた立ちはだかるが、簡単に屈するつもりはない。「そういう気持ちで準備をしていくのが当たり前。今までもそうだったし、これからもそうやっていく」。俺はまだまだできる-。FA宣言に至った動機を、パワーに変える。【柏原誠】

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