28年ロサンゼルス五輪を目指すU-23日本代表監督に就任した大岩剛氏(52)が13日、都内で会見を行い、選手の育成、メダル獲得に強い意気込みを示した。
今夏のパリ五輪に続いて2大会連続で指揮を執ることが正式に決まった。引き締まった表情で「パリ五輪での経験を生かしながら、次のロス五輪に向かいたい。日本サッカー界にとっての一助になれるように頑張りたい」と使命感たっぷりに語った。
再任により、年齢制限ができてから日本が出場した96年アトランタ五輪以降、最速の監督就任が実現した。「継続と一貫を大きなキーワードにして続けていきたい」。2年半の準備期間で臨んだ前回の知見を約4年間、つぎ込む。
日本サッカー界の課題としっかりと向き合う。高校年代後の「ポストユース」でいかに選手の能力を伸ばすか。「国際経験をしっかりと積むということに伴って選手をどんどん成長させていく」とイメージを膨らませる。前回は就任から本番までに87人の選手を招集。今回は100人以上呼んで底上げを図り、A代表への選手供給を狙う。
当然、強化だけでなく結果も追い求める。今夏のパリ五輪では準々決勝でスペインに敗れ、監督自身も悔し涙を流した。「五輪は日本国民の皆さんが非常に注目をして見ていただける大会。そういう人たちの期待も十分に理解をしているつもりです。ロス五輪でもその期待をしっかりと成績に反映できるような準備をしたい」と力を込めた。60年ぶりのメダル獲得へ、新たな大岩ジャパンの戦いが始まる。【佐藤成】