日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が来季、球団の選手会副会長に昇格する。今季、初めて役員に名を連ね、書記として選手会納会の準備などに奔走。会長の松本剛外野手(31)は、次期会長候補として考えており、他の役員の入れ替えは行わず、清宮幸を副会長に昇格させることで“帝王学”を学ばせ、野球でも選手会でもチームをけん引できる素養を身につけさせる。
副会長への抜てきに清宮幸は「選んでいただけるのは光栄なこと。大変だなと思うこともありますけど、喜ばしいので。ありがたく思っています」と感謝。松本剛会長は「次期会長候補として推している。副会長になってもらって仕事を覚えてもらいつつ、やってくれたら」と期待した。
1年間、書記の任務を担い、意識も変わった。「選手会で今こういうことを改善しようとしてますとか、そういう話や記事を見るようにはしています」。11月のファンフェスティバル終了後は、翌日の選手会納会に備えエスコンフィールドに残って、食事会場の準備などにも携わった。「シーズン中の球団とのやりとりや選手会とのやりとりだったり、初めて経験させてもらいました。今後もたくさん経験することが大事」と気を引き締めた。
今季、野球ではキャンプ前の先乗り自主トレで左足を負傷し出遅れたが、終盤は打線の軸として奮闘。規定打席にこそ届かなかったが、自身初の打率3割にも達した。早実3年時は主将を務め、侍ジャパンU18日本代表でも主将を担った天性のリーダーシップを、選手会活動に生かす。【永野高輔】