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全米頂点立ったギャラクシー山根視来が帰国 海外挑戦は「自分が求めていたもの」充実の1年語る


ロサンゼルス・ギャラクシー所属のDF山根視来(30)が、MLSカップで優勝を果たし帰国しました。川崎フロンターレを経てギャラクシーに加入した山根は、38試合に出場し、チームの10年ぶりのタイトル獲得に大きく貢献しました。チームメイトや監督に自分のスタイルを理解させるため、言語の壁を乗り越えてコミュニケーションを図りながらの挑戦となりました。特にアフリカ系や南米出身のスピードある選手を相手に1対1の戦いが多く、彼自身の成長を促す経験となりました。MLSは現在、若手のステップアップの場として注目されるリーグに成長しています。山根は次シーズンに向けて、さらなる成績向上を目指しています。

全米王者になり帰国したロサンゼルス・ギャラクシーのDF山根視来

サッカーの米プロリーグMLSの王者を決めるMLSカップで優勝したロサンゼルス・ギャラクシーDF山根視来(30)が12日、全日程を終えて帰国した。

川崎フロンターレから今季からロサンゼルス・ギャラクシーに加入し、開幕から先発をつかみ38試合で先発出場。出場時間は3375分で、主力としてチームの10年ぶりタイトルに貢献した。

山根 プレーオフでは、開始直後から全開で行く、という部分で、全試合で先行して試合が進められた。それが大きかった。シャンパンファイトも、日本だとバッと盛り上がって後は落ち着く、というイメージですが、向こうはずっと騒いでいる(笑い)。終わった後も、朝まで盛り上がって、楽しかったです。

川崎Fでは不動の右サイドバックとして活躍し、ワールドカップ(W杯)カタール大会のメンバーにも選出された。だが、30歳を前にあえて、言葉や環境も異なる海外の挑戦を選んだ。

山根 日本のどこのチームに行っても、チームメート、監督、サポーターは多分、自分のプレースタイルを分かってくれると思うんですけど。今回は、誰も僕のこと知らない状況で行ったので。最初の3、4カ月は特に難しかった。

まさに、ゼロベースからの挑戦。言葉の壁も大きかった。今は意思を自分の言葉で伝えることができるようになったが、加入直後は身ぶり手ぶりを交え、チームメートに自身のプレースタイルを分かってもらうよう、積極的にコミュニケーションを図った。

山根 徐々に、味方のことも分かってきたし、僕のことも分かってもらえるようになった。最初は、すごいストレスはかかりましたけど自分が望んでいたものなので。ストレスの状況も、楽しんでました。

開幕戦ではアルゼンチン代表FWメッシ、ウルグアイ代表FWスアレズ、元スペイン代表MFブスケツが所属するインテル・マイアミと対戦した。結果は、後半追加タイムにメッシに決められ1-1。「勝てたゲームだったな」とちょっぴり悔しがるも「彼らは強かった。リーグでは一番、勝ち点を重ねていましたから」と、海外ならではの対決に充実感を口にした。

MLSで1年戦い「自分の能力が露呈するリーグ」と強く感じている。

山根 特に前線に質の高い選手が多いんです。アフリカ系、南米の選手はめちゃくちゃ足が速いし、日本ではセンターバックのような体格の選手がウイングにいたりする(笑い)。大変な試合がたくさんありました。そこの1対1での難しさはありましたけど、それは、自分が本当に求めてたものだった。

MLSは少し前まで、欧州のトップ選手が引退前にプレーする場所のイメージだが、今は違う。欧州にステップアップするために若手が挑戦する場所になり、欧州の市場からも注目されるリーグに変化している。

ロサンゼルス・ギャラクシーは昨季は地区最下位と低迷していた。昨季まで「チチャリート」の愛称で知られる元メキシコ代表FWハビエル・エルナンデス、元ブラジル代表FWドグラス・コスタら著名なベテランが所属していたが、今季は路線を変更。将来性豊かな若手や、山根のように脂が乗っている選手を積極的に補強。10年ぶりのタイトルを手にした。山根も「いい若手選手を、お金をかけて獲得しているチームがやっぱり強い」と、MLSの現在地を分析している。

野球では、同じロサンゼルスに拠点を置く米メジャーリーグのドジャースが全米を制覇した。大谷翔平選手とロス市内のパレードも話題になり、観戦こそはしていないが、盛り上がりを肌で感じた。

山根 野球は、街中で17番(大谷の背番号)のユニホームはよく見ましたし。17番は特に多かったですね。(NBAの)レイカーズのユニホームもよく見ました。いろんなスポーツがあって、いろんないい所を取り入れてやっている感じがします。

特に印象的だったのは、全米王者を決めるMLS杯の雰囲気づくりだった。演出やメディア露出、エンターテインメント性を含め「非日常なスペシャル感」を感じた。「国際大会の決勝のような雰囲気で。今まで天皇杯、ルヴァン杯に出てましたけど、雰囲気つくりから、装飾、メディアの数も違いました。僕たちも、ファイナル(決勝)の週に、メディアの対応で忙しくなるという説明をチームから受けましたし。本当に、国際大会の決勝戦みたいな感じの盛り上がり方だった。ここは日本も見習うべき所かなと思います」。

刺激的な1年が終わった。個人の結果は6アシスト。湘南ベルマーレ、川崎フロンターレでは6季連続で得点を挙げてきたが、今季は無得点だった。来季へ「(エースの)リキ・プッチが前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがをしちゃったので。より厳しい大変なシーズンになると思います。でも、この1年で自分がMLSが分かってきたので。個人の部分では、もうちょっと数字を残したい」と意欲を見せた。【岩田千代巳】

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