スペインサッカー連盟の規律委員会は11日、バルセロナのハンジ・フリック監督(59)にスペインリーグ2試合のベンチ入り禁止処分を科すと発表した。
7日に行われたリーグ第16節でベティスと対戦した際、デ・ヨングのファウルでPKを取られたことにフリック監督が抗議したと主審に判断され、後半21分にレッドカードが提示されていた。
フリック監督は試合後、この件について「私は、誰にも何も言っていない。ただ、自分自身や、あのシチュエーションに怒っただけだ。PKかどうかを判断するのに、かなり時間がかかっていたが、あんなにも時間がかかるのなら、判定が疑わしかった可能性がある」とコメントし、主審に文句を言ったわけではないと強調していた。
しかし、規律委員会は11日にスペインリーグは2試合のベンチ入り禁止処分を決めた。これにより、フリック監督は年内最後のレガネス戦とアトレチコ・マドリード戦で指揮を執れず、年明け1月中旬のヘタフェ戦までリーグ戦でベンチ入りできなくなった。
スペイン紙ムンド・デポルティボによると、バルセロナは処分に不服があるため、上訴委員会に異議申し立てを行う予定だという。(高橋智行通信員)