日本ハム山崎福也投手(32)が、自身の使命を再確認した。
11日、札幌市内にある医療法人北武会「北斗病院」を訪問し、入院患者ら約60人と触れ合った。
「僕もこのように入院していた時期は誰かが来てくれるのが本当にうれしかった。少しでも力になれれば」という思いで1人1人と握手を交わし、会話をした。
中学3年の時にみつかった脳腫瘍を完治させてくれたのが、北大病院だった。昨オフに日本ハムへFA移籍を決めたのも、命を救ってくれた北海道への恩返しが決め手の1つだった。当時の入院生活は「家族しか来られなかったけど、やっぱりうれしかった」。だから、自分の足で病院を訪問して勇気づけたかった。
患者と話しているときには「大きいな! 頑張って!」と逆にエールを送られたり、「息子みたい」と喜ばれたりと触れ合った人たちを笑顔にさせた。「チームが優勝することで皆さんに元気や勇気を与えられる。いい報告がまたできれば」。次は日本一を報告しに行くつもり。オリックス時代にも脳腫瘍患者を支援する団体に寄付も行ってきたが、今後も「いろんな貢献を幅広くやりたい」と明かした。【木下大輔】