元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が11日までに公式YouTube「解体慎書」を更新。現役ドラフトで指名された各選手を分析した。
今年3度目となった現役ドラフトについては「活躍している選手が出ているので、一応成功という風にはなってると思います」と評価。DeNAからソフトバンクに移籍する上茶谷大河投手(28)、巨人から阪神に移籍する畠世周投手(30)などの話題に続き、24歳の右腕に着目した。
「僕がちょっと注目しているのは、中日が楽天からとった伊藤茉央。彼なんかは今年はあまり良くなかったみたいですけど、面白いピッチャーだと思うんですよね」と解説。右横手投げの伊藤茉は東農大北海道から22年ドラフト4位で入団。中継ぎとしてルーキーイヤーは25試合に登板したが、今季は6試合の出場にとどまっていた。
古巣のヤクルトに加入した矢崎拓也投手(29)については「今年はあまり良くなかったけど、それでも26試合投げているんで」と期待。広島は初の2巡目で、日本ハム鈴木健矢投手(27)を獲得した。「見ている感じ、それなりに投げられそうな感じはありますよね。広島は今年最後に失速したので、あの時にピッチャーがへばった感じがあったので、(鈴木を)取れたというのは先発でも、途中で投げるのもできますよね」と話した。
現役ドラフトで加入する選手は、環境が変化することで指導者との出会いや、見られる目も変わることでチャンスが生まれるケースがあると指摘。「楽天に入ったヤクルトの柴田(大地投手=27)とか、ドラフト3位で入って2試合しか投げてないんですよね。これが環境変わってどうでるか。こういう人の方が化けるかも」と可能性を感じていた。