第47回「阪急・オリックス プロフェッショナル ベースボールOBクラブ総会」が7日、兵庫・芦屋市のホテル芦屋竹園に92人を集めて行われ、山田久志OB会長(76=日刊スポーツ評論家))が岸田新監督に“失敗のススメ”を説いた。現役監督が同会に出席したのは、17年の福良監督以来7年ぶり。あいさつに立った山田会長が「岸田監督、ようこそ! われわれOB会は岸田応援団、オリックス応援団ですから好きにやってください」と紹介すると拍手に包まれた。
阪急一筋で通算284勝を挙げ、中日で監督を務めた山田会長は「最初はなかなか野手の考え方、気持ちがわからず、さばきが難しかった」と自身の経験を持ち出した。「でも岸田監督なら選手の性格も分かっている。1年目は失敗してもいい。失敗して学ぶこともある」と激励した。
副会長の福本豊氏(77)、加藤秀司氏(76)らレジェンドも集合。あえて「失敗」の2文字を盛り込み、新監督を開き直らせる意図を込めたという山田会長は「あれだけケガ人が出てはしんどかった。打撃を中心に守りを鍛え上げれば十分に戦える。優勝とは言わないが、CSには絡んでほしい」と期待。2年ぶりV奪回を願った。【寺尾博和】