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大谷翔平、ベッツらドジャースの後払い契約乱発が議論呼ぶ 米誌特集


ドジャースの大谷翔平との10年7億ドル契約が後払いであることを含め、主力選手に対する後払い契約が米球界で議論を呼んでいる。ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンらも後払い契約により、契約金の多くが選手自身に後日支払われる形態が批判されている。これにより球団のぜいたく税の負担が軽減されるため、将来の労使交渉で問題になる可能性がある。後払い契約の利点として、カリフォルニア州の高額な税金を選手が全額納めなくて済む場合があることが指摘されている。

ドジャース大谷翔平(2024年撮影)

ドジャースの後払い契約乱発が米球界で議論を呼んでいると、米有力誌「ニューズウィーク」電子版が1日(日本時間2日)までに特集記事を掲載した。

ドジャースは昨オフ、大谷翔平投手(30)と10年総額7億ドル(約1085億円)の史上最高額で契約したが、その大部分が後払いであることが大きな話題となった。だが大谷だけでなく、それ以前に長期契約を結んだムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンら主力も軒並み後払い契約。さらに今オフFAで獲得したブレーク・スネル、延長契約を結んだトミー・エドマンも後払い契約であることが分かり、批判が上がるなど議論となっている。

契約総額と後払い額の内訳は以下の通りとなる。

大谷 7億ドル(6億8000万ドル)

ベッツ 3億6500万ドル(1億1500万ドル)

フリーマン 1億6200万ドル(5700万ドル)

スミス 1億4000万ドル(5000万ドル)

スネル 1億8200万ドル(6200万ドル)

エドマン 7400万ドル(2220万ドル)

※()内は後払い額

この状況に元エンゼルス投手のジャレド・ウィーバー氏はX(旧ツイッター)で「ドジャースの後払い契約の状況にみんなが文句を言っている。カリフォルニア州の税金を全額分払わなくてすむと選手に言えば契約しやすいしね」と投稿。また、ぜいたく税の対象となる球団の総年俸も低く抑えられるため、ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者は「ぜいたく税制度の抜け穴。もちろん違反ではないが、次の労使交渉で議題になる」と指摘している。

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