今年のワールドシリーズで対戦したドジャースとヤンキースの2チームが、カージナルスのノーラン・アレナド内野手(33)の獲得に乗り出す可能性があると11月30日(日本時間12月1日)、ニューヨークの地元メディア「NJ.com」のランディ・ミラー記者が伝えた。
MLB公式サイトによると、同記者はWFANのラジオ番組に出演し「カージナルスは彼をトレードに出そうとしていると思う。チームは彼の年俸のいくらかを負担しなければいけないだろうし、ヤンキースがプロスペクトを放出して獲得するかもしれない。ヤンキースかドジャースにどちらかになるという話をよく耳にする。彼は西海岸出身で、ドジャースに行きたいと思っているだろうし、ドジャースも彼を欲しがっていると思う」と、アレナドを取り巻く状況についてリポートしたという。
アレナドはロッキーズ時代に本塁打王3度、打点王に2度輝いた強打者。22年まで10年連続で三塁手のゴールドグラブ賞を獲得した守備の名手としても知られ、オールスターにも8度選出された。だが今季は打率2割7分2厘、16本塁打、71打点、OPS.719と苦戦し、若手育成にシフトしたいチーム方針も相まってトレード候補に挙がっている。契約は27年まで3年総額7400万ドル(約115億円)を残している。
CBSスポーツは30日までに、アレナドの移籍候補に挙がる各球団の内野状況をまとめた記事を掲載。ドジャースは、内野への再転向を予定しているベッツが右翼にとどまり、マンシーが三塁から二塁、ラックスが遊撃、エドマンが中堅に就くことで三塁が空くと指摘。ヤンキースは、アレナド本人が一塁へのコンバートを受け入れると報じられていることから、FAとなった一塁手リゾをそのまま手放したり、三塁手のチザムを二塁に移すことで三塁も空けることができると説明してる。