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【阪神】前川右京、昇給率276%は新庄剛志以来の大幅増 背中追いかけ「結果重視で」フル出場狙う


阪神タイガースの前川右京外野手(21)が、年俸2350万円増で合計3200万円の新契約を結んだ。高卒4年目という昇給率276%は、球団では約30年前の新庄剛志以来の大幅増である。今シーズンはレギュラーとして1年を通じて1軍に定着し、116試合に出場。打率2割6分9厘、4本塁打、42打点を記録した。特に5月のロッテ戦でのプロ初本塁打やソフトバンク戦でのグランドスラムは話題となった。前川は「今年以上の成績を目指す」として自己投資を計画している。来季はフル出場を誓い、外野のレギュラーの座を狙う。オフシーズンは特に下半身の強化に努め、次シーズンへの飛躍を目指す。

契約を更改し会見に臨む阪神前川(撮影・前田充)

新庄ロードに乗って羽ばたく!阪神前川右京外野手(21)が11月30日、兵庫・西宮市内の球団施設で契約交渉に臨み、2350万円増の年俸3200万円でサイン。高卒野手4年目の昇給率276%は球団では同じく高卒3年目を終えて323%だった新庄剛志(現日本ハム監督)以来の大幅増だ。自身初の1軍完走を経験した今季から、1軍不動のレギュラーへ、飛躍を誓った。(金額は推定)

   ◇   ◇   ◇

緑色のネクタイとキラリと光る笑顔が映えた。前川は昇給率276%で契約更改。「ある程度の数字は残せたかなと思います」。1年間1軍で走り抜けた手応えがあった。

得たものは大きかった。今季は「6番左翼」で自身初の開幕スタメンを勝ち取ると、1軍定着。116試合に出場し、打率2割6分9厘、4本塁打、42打点。5月31日の交流戦ロッテ戦(ZOZOマリン)ではプロ初本塁打を放った。

球団の高卒野手のアップ率では93年新庄の323%に匹敵する。6月16日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で放ったグランドスラムは、高卒3年目以内では92年新庄以来、球団32年ぶり。さらに、高卒3年目以内に40打点以上挙げたのも92年新庄以来、球団4人目だった。来季も甲子園を熱狂させた大先輩の背中を追いかける。

年俸の使い道は堅実だった。23日にはファン感謝デーで贈られた「フレッシュ大賞」の“ボーナス”1000万円をゲット。ホクホクのオフになる。1年前には自分へのご褒美として香水を購入したが、「今年はきちんと貯金して、今後のために自己投資したい。(来季は)今年以上の成績を全てにおいてあげられるように頑張りたい」。目指すところはまだ先だ。

今季は主に右投手での起用だったが、来季は外野のレギュラーとしてフル出場を狙う。「出られない試合は悔しい。しっかり試合に出るために結果重視でやっていきたい」。今季同様、四死球や進塁打のチーム打撃も意識。オフは単独で、下半身の強化に努める。今季は8月に打率を落としたこともあって「下半身が動かなくなってきて、振りにいった時にストップがきかなかった。もったいないと思うので、強化していきたい」。猛虎打線に欠かせぬ主軸へ、鍛錬のオフにする。【村松万里子】

◆阪神新庄の3年目 1年目は1軍出場がなく、2年目は13試合に出場。3年目は正三塁手オマリーの故障離脱を受け、92年5月26日大洋(現DeNA)戦に7番・三塁で先発出場。2回の初打席で初球をプロ初本塁打し、勢いに乗った。夏場からは中堅に回り、亀山とともに活躍。「亀・新フィーバー」を巻き起こした。9月16日広島戦では、8回に好守備でピンチを救い、9回には広島大野からサヨナラ2ランを放つなどラッキーボーイ的な存在となった。チームは優勝を逃したが、新庄はこの年95試合に出場し打率2割7分8厘、11本塁打、46打点とブレーク。オフには年俸520万円から一気に2200万円に昇給した。

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