<明治安田J1:東京V4-5川崎F>◇第37節◇30日◇味スタ
東京ヴェルディは、川崎フロンターレとの乱打戦に敗れ、ホーム最終戦を白星で飾れなかった。
2点ビハインドを2度追いつくなど粘ったが試合終了間際の失点で力尽きた。DFながら、後半だけでセットプレーからハットトリックを達成した谷口栄斗(25)は「最近すごく練習していたのでそれが結果に繋がってよかったですけど、勝てなかったのでそこは意味ないかな。自分自身ではちょっとびっくりしてます」と複雑な心境を明かした。
こぼれ球にいち早く反応した1、3点目については「いいところにこぼれてきてくれたのでよかった」。FKに直接ヘディングで合わせた2点目は「ジェジエウのマークが緩かったので当てるだけでした。あとは山見(大登)のボールがすごくよかった」とチームメートに感謝した。
ここ最近セットプレーにフィーリングが良く「今日は絶対決めようと思ってたら、まさかのハットトリックできたのでよかったです」と人生初の1試合3得点を喜んだ。
ただ試合全体を通しては5失点。守備陣として反省の残る試合となった。「自分達の悪いところが出てしまった。まだまだ甘いというか、課題があるかなと。自分自身がチームをコントロールすることができれば、最後の失点もそうですし、立て続けに失点することはなかったかなと思います」と悔やんだ。
今季16年ぶりにJ1に昇格し、現在6位と健闘。ホームの平均観客動員数は2万人を超えるなど、クラブとして大きく成長した。谷口は、小学時代から下部組織で育ち、国士舘大を経由して愛するチームに戻ってきた。「すごくありがたいことですし、サポーターがいなければ僕たちもないと思います。それは感謝してもしきれないです。あとは、僕たちのサッカーが初めて来てくれた人に響いてくれたんだなっていうのは感じます」としみじみ語った。【佐藤成】