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【神戸】敗色特濃から同点弾、武藤嘉紀「これ以上に大きな勝ち点1は存在しない」V争い最終節へ


明治安田J1第37節で、ヴィッセル神戸が柏レイソルと1-1で引き分けた。試合は柏が序盤から主導権を握り、前半5分に木下康介の得点で先制。その後、柏は攻勢を続けるが追加点を奪えず、神戸も前半終了間際に好機を迎えるが決めきれない。後半に入り、柏が攻め続けるが、神戸が徐々に圧力を高め、後半アディショナルタイムにMF武藤嘉紀がシュートを決め、VAR判定でゴールが認められた。結果、神戸は勝ち点1を加えた。FC町田ゼルビアの勝利により神戸の今節優勝は持ち越しとなった。武藤は「次も勝って優勝を決めたい」と意気込みを語った。

柏対神戸 後半、VARでゴールが認められ、ユニホームを脱ぎ駆け出す神戸武藤(撮影・鈴木みどり)

<明治安田J1:柏1-1神戸>◇30日◇第37節◇三協F柏

ヴィッセル神戸がアウェーで柏レイソルと引き分けて、勝ち点1を積み上げて69とした。殊勲の同点弾を決めたMF武藤嘉紀(32)は「これ以上に大きな勝ち点は存在しないと思う。次も勝って優勝を決めたい」と喜びを爆発させた。

試合は序盤から勢いを見せた柏が、そのまま先制点を奪って始まった。

前半5分に左CKを獲得した柏は、MF手塚康平(28)のキックからFW木下康介(30)がドンピシャヘッド。これがゴール右に決まった。

その後も柏が主導権を握り、同20分にはMFマテウス・サヴィオ(27)のサイドチェンジを受けたDF関根大輝(22)のクロスに木下が飛び込んで決定機。同43分には手塚がFKから惜しいシュートを放ち、同アディショナルタイムには左サイドを突破したMサヴィオのクロスにFW細谷真大(23)がダイビングヘッドを狙うなど優勢に進めた。

一方の神戸は前半終了間際にFW宮代大聖(24)武藤、FW大迫勇也(34)で1度好機をつくるのが精いっぱい。

後半は序盤こそ柏が神戸ゴールに迫る場面が多かったものの、負けられない神戸が選手を入れながら徐々に圧力を高めていった。

後半31分にはこぼれ球をDFマテウス・トゥーレル(25)、同41分には大迫が左からシュートを狙うが決められず。

同アディショナルタイムには、武藤が倒されてPKを獲得したが、同点のビッグチャンスで大迫がまさかのキックミス。これで万事休すかと思われた。

しかしここで試合は終わらなかった。混戦から武藤が蹴り込んだシュートがネットを揺らす。1度はオフサイド判定とされたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でのチェックの末に、ゴールが認められ、劇的同点弾となった。

一方でこの日、FC町田ゼルビアが勝利したこともあり、今節に神戸の連覇が決まることはなくなった。【永田淳】

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