<高校野球練習試合:健大高崎9-0横浜隼人>◇30日◇健大高崎グラウンド
高校野球の年内の対外試合最終日に、横浜隼人(神奈川)は健大高崎(群馬)と練習試合を行い、0-9で7回コールド負けとなった。
今秋の神奈川県大会でチームを4強に導いた左腕の白鳥拓海投手(2年)は「上位校にはまっすぐが全く通用しない」と自身の現在地をしっかり見つめた。
序盤はうまい具合にフライを打たせたものの、打者2巡目となった3回には6連打を含む7安打を集中され、一気に5失点。「自分で1つミスしてしまうと、止まらなくなってしまって。まっすぐも通用しないというか、頼れない感じでした」。
神奈川県大会では横浜と対戦し敗れている。「その横浜と同じような感じで。投げきった球でも対応されることがありました。決め球も浮いてしまって致命傷になったり」。スライダーやカーブが低めに集まり「変化球には自信あります」というだけに、冬は直球強化が最大の課題になる。
横浜の奥村頼人投手(2年)や織田翔希投手(1年)、この日の健大高崎・石垣元気投手(2年)を見て、あらためて感じた。
「圧倒的な信頼感があると思います。絶対に打たれないって。風格も、球の勢いも。自分は変化球投手だと思いますけど、困ったらしっかりまっすぐでも押せるようになりたいです」
西武ファンで、リリーバーの佐藤隼輔投手(24)に憧れている。「頭もいいと思いますし、直球にも変化球にも角度があって。投球スタイルもちょっと似てるなって思ってます」。そんな華麗な投手になって、白鳥の名を響かせる。【金子真仁】