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【札幌】J2降格確定、16年以来9年ぶり 夏の大型補強で後半戦盛り返すも及ばず残り2戦で


北海道コンサドーレ札幌は、今季のJリーグで残り2試合を残してJ2降格が確定した。昨年のオフシーズンから主力選手の流出やシーズン序盤の怪我人続出が響き、戦力不足に苦しんだ。特に開幕前のキャンプ中に多くの選手が負傷し、第2節では29名中10名が離脱する事態が発生。夏にスポンサーの協力で補強を試み、一定の成果をあげたが、前半戦の悪化した結果を覆すことはできなかった。昇降格を繰り返してきた歴史の中で札幌は2017年から長らくJ1に在籍してきたが、ペトロビッチ監督の下でもシーズンを通して安定した結果を残せず、結局19位でシーズンを終える。そして、来季は9年ぶりにJ2での戦いが待っている。

広島戦前日練習を行う札幌の選手たち(撮影・保坂果那)

北海道コンサドーレ札幌は今季2試合を残し、16年以来9年ぶりのJ2降格が確定した。現在8勝10分け18敗で19位。勝ち点差6だった柏レイソルがこの日、ヴィッセル神戸との試合で勝ち点を積み重ねたため、残留圏浮上が不可能となった。

札幌の第37節は12月1日にアウェーでサンフレッチェ広島と対戦する。午前中に札幌・宮の沢で前日練習を行い、メンバーは敵地への移動中に降格確定の瞬間を迎えることとなった。

昨年オフにはDF田中駿汰がセレッソ大阪に完全移籍するなど、主力が複数流出した。さらに開幕前のキャンプ中ではケガ人が続出。第2節サガン鳥栖戦ではトップチーム所属29選手中10人が負傷離脱という事態に襲われるなど、前半戦は戦力がそろわず低迷した。

夏にスポンサーの協力を得て大型補強に乗り出し、最終的に7選手が加入。DF大崎玲央やDFパク・ミンギュが主力の座をつかみ、5月~7月の8連敗後は6勝5分け3敗と盛り返したが、前半戦の結果が大きく響き、逆転残留には及ばなかった。助っ人として期待したFWジョルディ・サンチェスやアマドゥ・バカヨコら外国人ストライカーがペトロビッチ監督の信頼を得られなかった。

かつて「エレベータークラブ」とやゆされ昇降格を繰り返したが、17~24年までクラブ最長8シーズン連続でJ1で戦った。だが来季は9年ぶりにJ2で戦うことになる。

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