DeNA小谷正勝コーチングアドバイザー(79)が、今季限りで退団することが29日、分かった。
現役引退後、大洋(現DeNA)から始まり、ヤクルト、巨人、ロッテで投手コーチを務めるなど、プロ野球での指導歴が40年を超える名伯楽。チームが最下位に終わった翌年の22年から同職に就任し、経験にも基づいた的確な助言で投手陣の指導に携わり、底上げに尽力した。
チームは3年連続でAクラス入りし、今季はシーズン3位からCSを勝ち上がり、26年ぶりの日本一を達成した。就任時から声をかけた東、伊勢らは進化を遂げ、投手陣をけん引。ウェンデルケンなど外国人選手には日本式を教え、活躍を手助けした。現役時代から師弟関係の三浦監督が率いるチームをサポートし、首脳陣にも「小谷の指導論」を伝授するなど、貴重な財産を残し、チームを去る。