日本ハム新庄剛志監督(52)が29日、札幌市内で開催された球団納会に出席し、来季のチームスローガンをフライング発表した。
10月24日のドラフト会議以来となる報道陣との取材対応中に「めちゃくちゃうれしいことがあったんですよ」と自ら切り出した新庄監督。その内容が「来年のスローガンは(今季の)『大航海』系かなと思っていた。何にするのかなぁと思っていたら、フロントの方々がミーティングをして『BOSSの見てる前 優勝決めろ』という言葉をスローガンにしてくれた」ということだった。
新庄監督はフロント陣の合議で決まった流れに感動した。「3年間やってきたことは間違いじゃなかった。フロントの方たちが、選手たちにボスの見ている前で個人成績を上げてボスの前で優勝を見せたれ、という言葉(をスローガンにしたこと)に感動した」と球団からの公式発表前だが、報道陣の前で喜びの勇み足となった。
もちろん最初は断ろうと思った。スローガンに「BOSS」という自身を表現する文言が入っていることに「いや、(自分が)出過ぎじゃないですか。『BOSSの前で』って、(スローガンのデザインも)こんなポーズ(片手を上げて)をするやつなんです。(僕が)出過ぎじゃないですかって心配で。そういうところは意外とダーといけない性格」。その思いをフロント陣にぶつけたが、返答は「いやいや、全然気にしないで下さい」。新庄監督も覚悟を決めて「じゃあ、よろしくお願いします」と受け入れたという。
こんなやりとりもあって決まった来季のスローガン「BOSSの見てる前 優勝決めろ」。新庄監督は「ぼちぼち『ボスを胴上げしたい』と言ってくれる選手も増えてきたしね」と有言実行してくれることを期待した。