ソフトバンクからドラフト2位指名を受けた神奈川大・庄子雄大内野手(22)が29日、都内のホテルで入団交渉を行い、契約金8000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。
庄子は神奈川大学リーグ通算54盗塁を記録した快足を持つ即戦力遊撃手。俊足のルーツを問われると「高校まではただ全力で走っていただけ。競走では負けたことがない」と天性の脚力を持つ。バットでもリーグ通算116安打。横浜高時代はDeNA度会、中日津田らと同期でプレーした。
今秋のドラフト会議では、ソフトバンクを含む5球団競合の末に楽天が交渉権を獲得した同じ遊撃手の明大・宗山が目玉となった。宗山とはオープン戦であいさつを交わした程度だが、「宗山より活躍できるようにやっていきたい。彼にあって自分にないもの、自分にあって彼にないもののはあると思うので、すべてにおいて彼に負けないようにレベルアップしたい」と対抗心を示した。
庄子はこれまで独学で盗塁をアピールポイントにしてきた。福山龍太郎アマスカウトチーフ(48)は「足はアマチュアでトップランク」とした上で、「20代後半になるにつれて脚力も上がっていくと思うし、スタートを切るマネジメントとかは一流のコーチがいます。その部分では周東が一番成績を残してますので、良い先輩の話も聞くことでより良くなる」と伸び代を語った。
最大の目標には盗塁王を掲げた。ソフトバンクには盗塁王3度の周東が君臨。「盗塁王は周東さんの壁を越えないと取れない。一番近くに良いお手本となる方がいるので、お話を聞いたり、技術を盗んでいきたい」と意気込んだ。足のスペシャリストを追いかけ、追い抜くためにフルアクセルでプロに飛び込む。(金額は推定)【黒須亮】