サインするペンが滑らかに走った。DeNA中川虎大投手(25)が29日、横浜市内の球団事務所で契約更改を行い、年俸760万円から倍増となる1520万円でサイン。「途中で手術して離脱したのにこんなに上げてくれるんだなと思って、速攻でサインしました」と笑みを浮かべた。
7年目の今季は飛躍のシーズンとなった。キャリアハイの31試合に登板し、プロ初勝利を含む1勝3敗、防御率3・19、10ホールドとブルペン陣を支えた。8月に右肘のクリーニング手術を受けてからは登板がなかったが、この日にブルペン投球を再開。「違和感なくいけているので、年内にリハビリ卒業して、キャンプからいけると思います」と来春キャンプに向けて調整を進めている。
再び離脱しないためにも、ケガをしない体作りに重点を置く。特に筋肉量アップはポイントになる。「トレーナーさんとも話をして、僕の体は関節が柔らかくてけがをしやすいんですけど、そこを筋肉でカバーできるよと言われた。今までウエートトレーニングをしっかり取り組んでいなかったので、けがしてからウエートもやっていますし、アームケアはすごい時間かけてやっています」と体をじっくり向き合いながら、1シーズン通して戦い続けられる存在を目指す。(金額は推定)