有言実行の大台突破を果たした。DeNA森原康平投手(32)が29日、横浜市内の球団事務所で契約更改を行い、大幅4300万円アップ、大台の年俸1億円でサインした。
昨年12月、故郷の広島・福山での自主トレでトレーナーと約束し、今年中の1億達成を紙に書いて張り付けた。「目標設定は高く持った上で、いけるかいけないかのところ。まあ、頑張りました」と充実感をにじませた。
今季はリリーフで唯一、全試合1軍メンバーに名を連ねた。守護神として58試合に登板して2勝6敗、防御率2・41、キャリアハイの29セーブ。「『うまい選手より強い選手』というテーマを設けた。フィジカルもメンタルも強い選手。その目標は達成できたシーズンでした」と振り返った。
昇給分の使い道に関しては体のメンテナンスやトレーニングに費やしつつ「実家をリフォームするといってたのでそれに…」と親孝行も視野に入れた。今オフも変わらず故郷で「森原塾」を開講。昨年の塾生だった徳山、中川虎、坂本らが軒並みキャリアハイの数字を残しており、楽天から日本ハムに加入した清宮も加わる。「来年は(自己最速を1キロ更新する)155キロという数字も目指していて、3年間で150試合登板というのも目標にしてます」とフル回転する覚悟を示した。来季も有言実行してみせる。【小早川宗一郎】