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【阪神】選手会長続投の中野拓夢「上にも風通しよく」監督にも意見言える環境作り目指す


阪神タイガースの選手会長を務める中野拓夢内野手は、年齢や立場に関わらず、コミュニケーションが自由に取れるチーム作りを目標に掲げています。藤川監督の指導の下、選手たちが意見を表明しやすい環境を整えることに努めています。監督自らが積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が、チーム全体に良い影響を与えています。選手会も、選手の意見を球団に伝えるためのオフに面談を開催するなど、働きやすい環境づくりに向けて動いています。中野は、選手がプレーしやすい環境を提供することが自分たちの責任だと強調しています。

中野拓夢(2024年11月25日撮影)

目指すはホワイト・タイガースだ。阪神選手会が主催するゴルフコンペと納会が28日、兵庫県内で行われた。

来季が選手会長2年目になる中野拓夢内野手(28)は、年齢や立場に関係なく、コミュニケーションをとれるチームにすることを目標に掲げた。

口で言うほど簡単なミッションではない。球界には上下関係など「体育会」の気質が根強く残る。それでも中野は声を上げた。

「藤川監督にも実際に『何かあったら俺のところに直接言ってこい』と言われたことがある。感じたこととかを、監督に言えるときはしっかり言おうと思っている。そうやって選手が言える環境があるだけで、チームがより良くなっていくと思う。上の人たちへの風通しは、すごく大事だなと思っています」

藤川監督の思いに応える形でもある。10月の就任当初からコミュニケーションの重要性を説いてきた。高知・安芸キャンプで、コーチと連日ミーティングを重ねたことが象徴的。「選手とも人と人として話したい」と公言し、若手、ベテラン問わず、自ら近寄って会話を持ちかけた。そんな監督の姿勢は、もちろん選手側もウエルカム。「なれ合い」とは違う。誰もが働きやすい環境にして、チーム全体の力に変えようというホワイト化宣言だ。

選手会はすでにこのオフ、若手も含めた選手たちの意見を吸い上げた上で、球団側と面談を行った。

「プレーするのは選手。やりやすい環境でできるよう、やらないといけない仕事だと思っている。しっかり選手の意見を聞きながら、周りを見ながらやれればいい」

この日、選手会の役員は全員留任が決定した。古きよき文化は残しながらも、時代に即した職場環境を目指す。【柏原誠】

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