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【ゴールデン・グラブ賞】「金コーデ」楽天辰己涼介4年連続栄冠「来季のことは一切考えてない」


楽天の辰己涼介外野手は、「三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式において、スパンコールの金色スーツと全身金色のメイクで登場した。妻と2歳の息子も金色の衣装をまとい、会場を「ゴールド」で彩った。彼の過去の宣言通りの装いは、人々の注目を集め、表彰式を盛り上げることに貢献した。辰己は、式典を楽しませようとするその独特な姿勢を示し、「三井ゴールデン・グラブ賞のテーマに沿った装いを貫いた」と語った。彼のユニークなアプローチは周囲の期待を高め、ファンを驚かせ続けている。

ゴールデングラブ賞の表彰式を終え、取材に応じる楽天・辰己(撮影・千葉一成)

楽天辰己涼介外野手(27)が28日、都内で行われた「三井ゴールデン・グラブ賞」の表彰式に「ゴールデン・コーデ」で登場した。スパンコールを使用した金色の上下のスーツに顔面と髪の毛、耳の穴まで1時間かけて金色に染め上げた。会場には妻のセリーナさんと、辰己と同じく上下金色の衣装に身を包んだ2歳の長男も訪れ、守備の名手に贈られる4年連続4度目の栄冠を「ゴールド」で埋め尽くした。

   ◇   ◇   ◇

辰己がまた想像を超えた。入場の瞬間、光を反射する黄金スーツが目を引いたが、顔面と髪の毛まで染まっていた。周囲の視線にも「テーマは三井ゴールデン・グラブ賞。吐いた言葉は責任もってやるのが僕の流儀」と、輝く真顔で言い切った。22年に金色のジャケットで登場し「来年(23年)は上下ゴールデンで」と宣言。だが、23年は「本当に金で来たらおもんない」と上下純白の「新郎コーデ」で仰天させていた。

「表彰式」への思いがある。「式典が少しでも盛り上がったらいいなって。ちょっと堅苦しい印象があるので、楽しかったらいいんじゃないかなって思ったんですけど」。26日のNPBアワードでは、19世紀イギリス・ロンドンの有名な連続殺人鬼「切り裂きジャック」など3パターンを披露。常識を覆し続けるその姿は周囲の期待感を高め、会場を盛り上げていた。

メークには1時間を要した。妻のセリーナさんと長男の前で準備。制作途中の顔で妻に「僕と結婚してよかったですか?」と尋ねると、「こうなることはわかっていた」。懐の深さに「本当に奥さんに恵まれたなと思います」と深く感謝した。愛息にも「意外とこの格好をしてても『チュッチュ』してくれる」と父親の顔も見せた。

今季の受賞は「守備の神様が見ててくれた」とつぶやいた。シーズン後もプレミア12で奮闘。プレーはもちろん、死球後に「診断は骨が折れてるって出たけど痛みは特にないです」と真顔で謎の骨折宣言をするなど、らしさ全開で沸かせた。「金色になることだけ考えてた。来季のことは一切考えてないです」と、ようやく一息。辰己が長いシーズンを誰よりも長く、全力で駆け抜けた。【黒須亮】

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