キャリアハイで藤川監督の期待を裏切ります! 阪神梅野隆太郎捕手(33)が西宮市の球団事務所で契約交渉を行い、現状維持の1億6000万円で更改した。今季が3年契約の3年目とみられていたが、自ら4年だったことを明かし、来季が最終年となる。
会見では何度も「数字」という言葉を繰り返した。「(今季は)個人として申し訳ない数字。来シーズンは反省を生かしてレベルアップ、打力の向上。プレーでも数字でも引っ張っていきたい」。野手最年長でプロ12年目を迎える来季へ、強い覚悟をにじませた。
今季は7月20日の広島戦(甲子園)で阪神の生え抜き選手では初めて捕手として1000試合出場を達成。だが、打率2割9厘、15打点、8年ぶりの0本塁打は満足できるものではなかった。「若い選手と競い合いながら、負けん気をもって。まだまだ成長過程で自分自身も向上心を持って戦っていきたい」。貪欲に進化を求め、自らを鍛え抜くオフにする。
藤川監督とは現役時代にバッテリーを組み、「考え方を広く教えていただいた」と感謝する。その指揮官から10月中旬の就任会見で「力がないベテランは必要ない」とゲキを飛ばされた。表情を引き締め「結果が大事。監督の言う通り、自覚を持ってやっていかないといけない立場」ときっぱり。「いい意味で監督の期待を裏切るようなプレーで、結果を残して最後に監督を胴上げできるように。個人的にもキャリアハイを目指したい」と力を込めた。結果と背中でV奪回をけん引する。【村松万里子】