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【プレミア12】1000人に1人の「えぐい」強運手相を持つ男、村林一輝が連覇手繰り寄せる一撃


プレミア12スーパーラウンド第3戦、対台湾戦で日本代表の村林一輝選手が初回に先頭打者本塁打を放ち、9−6の勝利を支えた。村林は両手に珍しい手相「ますかけ線」を持つことで注目される。その希少性から特別な運を持つとされ、歴史上の偉人たちとも比較されることがある。今回の本塁打は「ますかけ線」を持つ村林の運の良さを示す一打として注目された。また、村林のようにプロが主要国際大会で初回先頭打者本塁打を放つのは、日本代表として4人目の快挙である。

日本対台湾 1回裏日本無死、左越え先頭打者本塁打を放つ村林。投手陳柏清(撮影・鈴木みどり)

<ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12:日本9-6台湾>◇23日◇東京ドーム

天下統一へのマスは、動かされた。侍ジャパン村林一輝内野手(27)が、吉兆の一振りで決めた。プレミア12スーパーラウンド第3戦となる台湾戦の初回に先頭打者本塁打。天下取りの手相とも呼ばれる「ますかけ線」を両手に持つ強運の持ち主。片手は100人に1人だが、両手は1000人に1人とも言われる。24日の決勝・台湾との前哨戦。連覇をたぐり寄せる一撃は、その両手から生まれた。

   ◇   ◇   ◇

その快音は天下統一への吉兆だった。1回先頭。村林の手に宿りし神が突き動かした。2ボールからの3球目。普段なら見逃していたかもしれない内角低め直球をファーストスイングで斬った。両手に神秘的な手相を刻む「選ばれし者」が先頭打者本塁打。「なんか打ちたかったので打てて良かったです」。お告げに導かれ、代表初ヒットを刻んだ。

「俺、やばいんすよ。持ってる男みたいですわ。この手相、えぐいみたいですわ」

1000人に1人の男。村林には「ますかけ線」と呼ばれる希少な手相がある。260年にわたる天下太平の世を築いた徳川幕府の始祖・徳川家康や農民から天下統一を成し遂げた豊臣秀吉も持っていたことで有名。球界ではイチロー、サッカー界では本田圭佑、芸能界では明石家さんま、木村拓哉などが有すと言われている。自身も市川海老蔵、俳優の山田裕貴、北村一輝に似ていると言われ、その特別な手に驚きはない。

「手相の写真? それは手が汚いので勘弁してください(笑い)」

親指の付け根から小指の真下に向かって一直線に伸びる。「天下取りの相」の異名を併せ持ち、片手だけなら100人に1人だが、村林のように両手に刻むのは1000人に1人。歴史をさかのぼっても「つかんだ運は絶対に逃さない」選ばれし者。強運の継承者は捉えた打球も逃さなかった。

名古屋、台湾、東京と続いてきた戦はついに最終幕。伏兵が天下取りを予言する放物線を描いた。世界一の末に待っているのはシャンパンファイト。あと1勝。神宿りしその手で、仲間と祝杯を挙げる。【只松憲】

▼村林が初回先頭打者本塁打。プロが出場した主要国際大会(五輪、WBC、プレミア12)で、日本の初回先頭打者本塁打はプロアマ混成チームだった00年シドニー五輪予選リーグ・韓国戦の沖原佳典(NTT東日本=裏)、06年WBC2次リーグ・米国戦のイチロー(表)、13年2次ラウンド・オランダ戦の鳥谷敬(表)、17年2次ラウンド・キューバ戦の山田哲人(裏)に次ぎ、プロ4人目。

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