巨人阿部慎之助監督(45)が国内FA権を行使した阪神大山、ソフトバンク甲斐、石川に“超絶ラブコール”を送った。
23日、札幌市内の居酒屋「北の味 大助」でチャリティートークショーに出演。監督1年目でのリーグ優勝の報告とともに、オフのFA補強にも言及した。
「優勝したからこそ補強が必要だと思っている。相手の意思を尊重させていただく中で、どっかのタイミングで直接、交渉の席について思いを伝えたいとは思っています」と自らの出馬を表明した。
大山には6年総額24億円超の大型契約を用意している。「本人が一番、懸念してるのは阪神から巨人に行くということだと思う。今は時代が変わってきてるし、僕は大丈夫だと思う」と心境に寄り添う姿勢を強調。さらに「世紀の大FAの先駆者になってほしい。移籍が活発になるのは野球界の面白みが増すのかなと思う」と人生の一大決心を後押しした。
甲斐については「うちには絶対的な司令塔がほしい。絶対的な司令塔がいればチームにとってとてつもない安心感がある」と力説した。守りの野球を掲げる指揮官が、最も重視する扇の要に球界トップの捕手を求めた。石川も近日中に交渉予定で、チーム最多の15勝を挙げた菅野が抜ける先発陣を補強するピースとして必要不可欠となる。
大山、甲斐は残留か移籍の一騎打ちで、石川は最大5球団の争奪戦となる。交渉の席では誠意を持って歓迎の意を示し「せっかくの権利を得た。人生にないぐらい悩んでほしい」と決断、そして吉報を待つ。リーグ連覇へ、阿部監督が動く。【為田聡史】