<明治安田J1:浦和1-1川崎F>◇第28節◇22日◇埼スタ
川崎フロンターレが浦和レッズとの「45分マッチ」に1-1で引き分けた。
8月24日に、雷雨によって0-1の前半45分で中断した試合の後半だけが行われ、開始10分にセットプレーの流れからFW小林悠(37)が頭で合わせてゴールネットを揺らした。「ちょっと難しいボールでしたけど、うまく当てられたかなと思います」と満足げに振り返った。
原則は当時のスタメンが出場するが、負傷離脱中のMF脇坂泰斗(29)に代わって出番が回ってきた。「もう難しく考えるのやめようと思った。もうとにかく負けてる状況でしたし、まずゴールが必要なことと、あとはもうシンプルにスタートに出たいという気持ちがあるので、もうそのためにアピールするという、それだけを考えてやりました」とシンプルな思考で試合の臨んだ。
この試合に向けて、チームはパワープレーの練習にも取り組むなど、あらゆる準備を進めた。自身も時間配分を考えずに前からガンガンプレッシャーをかけてチームに勢いを与えた。「気持ちを見せることが自分の良さ。少しでもチームに伝わればなと、みんなで戦う気持ちを出せればなとやりました」。
仕切り直しの入場セレモニーや写真撮影など、約3カ月に及ぶ異例の試合となった。小林は後半だけの出場で全てを出し切った。「45分楽しくできました」と充実感を漂わせた。【佐藤成】