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【日本ハム】上原健太「動ける100キロなら一番いい」筋力だけ6キロ増量に成功、巻き返し誓う


日本ハムの上原健太投手が、来季に向けて体格を改善し、新たな挑戦に備えている。上原選手は今シーズンに未勝利で終わったものの、トレーニングを通じて体重を6kg増やし、現時点で100kgに達した。彼は食事やサプリメントの摂取方法を見直すことで効果的な筋力増強を目指し、体脂肪率を10〜11%に保ったまま筋力を増加させた。この体格の変化によって、スプリントや垂直跳びの記録が向上しており、身体能力が向上している。来シーズンに向けて、上原はこの“動ける100キロ”の体型を維持しつつ、技術面での改善を図る計画だ。具体的には、投球フォームの修正に取り組み、オーバースローからのギャップを埋めることを目指している。次シーズンでは、新たな体と技術を駆使して1軍での活躍を目指す。

日本ハム上原健太(2024年11月4日撮影)

日本ハム上原健太投手(30)が「動ける100キロ」で巻き返す。今季未勝利に終わった左腕は、シーズン中のトレーニングで体重が約6キロ増で大台にビルドアップ。筋力だけを増量したことで動きの軽快さは維持したまま、オフに突入した。節目の10年目となる来季へ向けてパワーアップした土台をキープしながら、再起を期す。

   ◇   ◇   ◇

不完全燃焼だった9年目を終えた上原の肉体は、一回り大きくなっていた。「シーズン中に普通にトレーニングをして、いろいろ意識してやっていたら想像以上に増えました」。今季は94キロでスタートした体重が現在は100キロ。過度なトレーニングをしたわけではない。「摂取カロリーがちゃんと消費カロリーを超えられるように、食事やサプリメントの摂り方を見直して増えました」と効率よくパワーアップ。その上で体脂肪は「10~11%」と筋力だけの増量に成功した。

体の動きに重さは感じていない。「スプリントもタイムが速くなっている。20メートル走は2秒82から2秒78くらいになった。垂直跳びとかも全部、記録が伸びている」と身体能力はむしろ高まった。「100キロになりたいって思っていた。それが(ボールの)重さに変わってくる。しかも、動ける100キロなら一番いいじゃないですか」と笑みを浮かべた。

今オフは100キロをキープしながら野球のパフォーマンスにつなげる作業に入る。今季は開幕ローテ入りを果たしたが、未勝利。投球時の左腕が「上がりすぎ」と感じながらも修正できなかった。「サイドスローで投げているつもりでも、全然オーバースローだった」というギャップを埋め、フォームを再構築する。

現時点でも「球速よりボールの力。かなり出力が上がっている手応えはある」。8割の力感で、これまでの全力投球の強さは生み出せる。あとはフォームを含めた技術面が向上するだけ。もちろん21年オフから取り組む打者としても地道にレベルアップを図り、来季は「動ける100キロ」として1軍で躍動する。【木下大輔】

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