オリックス西川龍馬外野手(29)が京セラドーム大阪へのテラス席の設置の要望を伝えた。大阪市内で契約交渉に臨み、1億8000万円増の3億円で更改。広島での移籍1年目となったシーズンに、本拠地の広さを痛感。「守っていても思いますし。打っていても思うので」と、正式に要望した。
テラス席のあるみずほペイペイドームは、本塁から左・右中間までの距離は約110メートル。京セラドーム大阪は116メートルと、約5メートルの違いがある。「京セラが広い分、京セラの後にペイペイとか守ったら距離感とかなんかちょっとおかしくなる。フェンスが近く感じる」という外野手としての感覚と、本塁打性の当たりについて「ペイペイとかなら入っていたんじゃないかなと思います。そういう打球も何本かあったので、そのあたりに関しては、来年は無理でもしっかり自分の技術を磨いて、しっかり越えるようにしたいと思います」と打者として感じる部分があった。
ただ「これは野手の意見。ピッチャーは京セラ有利。そのへんは野手とピッチャーの兼ね合いもあるので、野手の意見だけね。そのへんは難しい部分もあるんですけど」と自軍の投手陣にも配慮する。
話を聞いた久保球団管理部長も「(類似した話はこれまで)ゼロではなかったですけども、こういうしっかりした席上で、というところは初めてですかね」と認めた上で「大きいことなので、すぐに、はい、やりましょうって話ではやっぱりできなくて。当然それを実現するのかできるのかと、やっぱりいろんな確認事項もいりますしというところしか、今は。今日聞いた段階なので」と説明。投手と野手の感覚の違いを踏まえ、球団、現場の意見を聞いた上で検討していく考えを示した。