西武から戦力外通告を受けた鈴木将平外野手(26)が21日、埼玉・所沢の球団施設で自主トレを行い、去就についての現状を明かした。
鈴木は14日にZOZOマリンで行われた12球団合同トライアウトに参加。シート打撃では2安打を放ちアピールしたが、21日時点でNPB12球団から吉報は届いていない。20日に地元の静岡が本拠地の、くふうハヤテからオファーがあったが「本当に育成でも何でもかかればいいなと思ってましたけど、やっぱり現実は厳しくて…。プロの世界でもっと花を咲かせたい」とNPBへの強い希望から返答を保留している。
ハヤテ側は鈴木の意思決定を待つとしており、「最後まで(考えて)いいよって言ってくれている。ウエルカムな感じで、歓迎してくれてるのでありがたい」と地元球団への感謝も口にした。
第1希望は育成契約も含めたNPB12球団。今後はオファーを待ちながら、西武の球団施設で現役続行へ準備を進める。くふうハヤテ入団も視野に入れ「社会人にも興味ありますし、大人の甲子園(都市対抗)じゃないですけど、だいぶ熱くなれるものはあるって話も聞く」と社会人野球からの誘いも待つとした。
NPB12球団からのオファーがなく、くふうハヤテと社会人の両方から誘いがあった場合は「(来年は)27の年で独身なので、自分の向上心だけで向かっていいと思う。でも、セカンドキャリアとか考えたら、社会人もちらついちゃいますよね」と熟考する姿勢を示した。
鈴木は静岡高から16年ドラフト4位で入団。19年から毎シーズン1軍で出場を続け、23年には自己最多の72試合に出場した。今季はオフの左肘手術の影響などもあり、33試合で打率1割9分1厘にとどまった。10月28日に戦力外通告を受けた。【黒須亮】