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【記者の目】大谷翔平7年間で3度目のMVP受賞 メジャー移籍前にだれが予想できただろうか


ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が2024年のワールドシリーズで優勝し、7年間で3度目のMVPを獲得しました。彼のメジャーリーグ移籍前にこれほどの功績を予想した人はほとんどいなかったでしょう。大谷はその卓越したパフォーマンスで「世界一の野球選手」と称賛されており、米国内では彼の野球殿堂入りが確実視されています。特に、今季の「50本塁打&50盗塁」という前人未到の記録は、彼の二刀流としての可能性をさらに広げます。大谷はドジャースと9年間の契約を結んでおり、彼の未来は計り知れない魅力と成績を持つ唯一無二の存在です。

ワールドシリーズを制し、トロフィーを手に笑顔のドジャース大谷(2024年10月30日)

<記者の目>

7年間で3度目のMVP受賞を、メジャー移籍前にだれが予想できただろうか。たとえ本塁打、打点などのタイトルを取ったとしても、MVPは狙って取れるものではない。名実ともにリーグ最高の選手として認められることに、偉業という言葉以外、ふさわしい表現が見当たらない。米国内では、早くも将来の野球殿堂入りを確実視する声が聞かれるなど、大谷は間違いなく「世界一の野球選手」になった。

1931年に制定されたMVPの歴史でも、過去3回以上受賞した選手は、大谷を含め12人しかいない。そのうち、禁止薬物使用疑惑で選出漏れしたバリー・ボンズ、現在も資格を持つA・ロドリゲス、28年に有資格者となるアルバート・プホルス、現役のマイク・トラウトを除く7人全員が野球殿堂入りを果たした。裏を返せば、大谷が早くも殿堂入り当確との意見も、十分に説得力はある。

大谷が今後、投打ともにどんな成績を残していくのか。ただ、22年に投手として15勝、打者として34本塁打と大活躍した際、サイ・ヤング賞で4位、MVP争いでは満票のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次ぐ2位に入り、球界の常識を変えた。さらに、今季は史上初の「50本塁打&50盗塁」で周囲を驚かせた。となれば、「二刀流」として復活する来季以降、サイ・ヤング賞とMVPを同時受賞したとしても、もはや不思議ではない領域に入ってきた。

ド軍と残り9年の契約を含め、大谷の歩む道がどこまで続くのかはだれにも分からない。現在、メジャーで38勝、225本塁打。日米通算では80勝、273本塁打の通算成績を、どこまで伸ばしていくのか。予想することさえ無意味に感じさせるほど、大谷は唯一無二の存在になった。【MLB担当=四竈衛】

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