セレッソ大阪の来季監督に元横浜Fマリノスのヘッドコーチで、オーストラリア人のアーサー・パパス氏(44)の就任が決定的になったことが20日、分かった。
既に監督候補に浮上していた同氏について、クラブ関係者は最有力であると認めた。オーストラリア人の監督はクラブ史上初めて。
パパス氏は、同国人のポステコグルー当時監督の率いる横浜で19年にコーチに就任し、リーグ優勝を経験。20年にヘッドコーチに昇格した。
21年はJ3鹿児島の監督を務めるなど、Jリーグや日本人選手の特長を熟知。今季限りで退団する小菊昭雄監督(49)と同じく攻撃的なサッカーが信条で、C大阪は11月に入って招聘(しょうへい)に動いていた。
就任が決定的だったパリオリンピック(五輪)代表監督の大岩剛氏(52)との交渉が10月末、急転破談。その時から来季のチーム編成がほぼ中断しており、パパス氏の就任が決まれば、組閣や補強など25年シーズンに向けた動きが本格化することになる。
◆アーサー・パパス 1980年2月12日、オーストラリア・メルボルン生まれ。29歳だった09年に母国のU-18代表アシスタントコーチに就任。母国オークリーキャノンズやインド、サウジアラビアのクラブで監督、コーチを歴任。ポステコグルー監督就任2年目の19年に横浜コーチに、20年にヘッドコーチ昇格。21年にJ3鹿児島監督に就任も、コロナ禍で家族が体調を崩し双方合意で途中退任。その後はタイ1部ブリラムも率いた。