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【日本代表】史上最長の準備期間で8強の壁越え「早く突破決めれば、いいチームできる」久保建英


サッカー日本代表は、FIFAランキング92位の中国を3-1で下し、2026年W杯北中米大会への参加に一歩近づいた。この勝利により、日本は次回3月のバーレーン戦に勝てば、3試合を残してW杯出場が決まる。448日という過去最長の準備期間を確保し、入念な準備が可能となる。森保監督は、W杯出場が早期に決定することでチームのさらなる進化を望むとコメント。試合ではセットプレーから2点を挙げ、過去の課題を克服している様子が見られた。久保のアシストで小川のヘディングゴールやFW小川、DF菅原の活躍が光を放った。

日本対中国 日本対中国 前半、先制ゴールを決め、久保(左)に迎えられる小川(撮影・河田真司)

【アモイ(中国)=永田淳】史上最長の準備期間で、8強の壁を越える。サッカー日本(FIFAランキング15位)は19日、26年W杯北中米大会のアジア最終予選C組で中国(同92位)を3-1で下し、8大会連続出場に王手をかけた。来年3月20日にホームのバーレーン戦に勝てば、3試合を残す過去最速でW杯切符を獲得する。本大会開幕まで、過去8大会で最も長い448日の準備期間が確保されることになる。

   ◇   ◇   ◇

アウェーで連勝を飾ったことで、日本のW杯出場が3月20日のバーレーン戦(埼スタ)にも決まることになった。一発で決めれば、26年北中米大会の開幕日まで448日。準備期間は過去最長となり、入念な準備、テストを行って本大会に挑むことが可能となる。

この状況に森保監督は「W杯出場をまず1つの目標として戦っているので、その瞬間が早く訪れるということは喜び。世界一になるという高い目標を持ちながら、1歩1歩目標に向けて前進していきたい」。早期決定の時間を使ってチームにさらなる進化を求める。

この2戦ではFW小川やDF菅原といったがゴールを決めるなど“代役”が活躍。MF南野は「選手たちにはまだまだ競争がある」。時間が増えれば、より選手層に厚みが加わるとみられる状況に意欲を見せた。

19日の中国戦ではCK、過去に課題とされてきたセットプレーから2点。中国側がピッチを1・5メートルずつ、左右合わせて合計3メートル縮めて日本のサイド攻撃を圧迫する構えを見せた。その分、ゴールに近くなったCKから得点するしたたかさ。南野は「(CKの得点は)狭かったからっていうわけじゃないけど。前田コーチを含め、スタッフがいろいろアイデアを出してくれて。しっかり決まってよかった」。日本のセットプレーからの複数得点は4年ぶり。18年カタール大会の最終予選ではPK以外からはゼロだっただけに、確実に課題を改善している。

左足でFW小川のヘディング弾をアシストしたMF久保は「次のバーレーン戦に勝って突破を決めれたらベスト。ここは通過点でしかないので、早く突破決めれば決めるだけ、本番に向けていいチームができるかなと思う」。着実にレベルアップを続ける最強の日本が、448日を使って、最高の準備を整える。

◆森保ジャパンのセットプレーからの得点 1試合2得点(PK除く)は19年12月14日の東アジアE-1選手権香港戦以来、約4年ぶり。CKの流れから田川と小川がともに頭で決めた。日本は今回のW杯アジア最終予選で22得点を挙げているが、4点がCKから。9月5日の初戦、中国戦で久保の左CKを遠藤が頭で先制。10月10日の敵地サウジアラビア戦でも伊東の右CKを小川が頭で決めた。開幕から1勝2敗で森保監督の解任の可能性も浮上した前回カタール大会最終予選はPKを除くセットプレーからの得点が1点もなく、苦戦の一因となった。

◆競技フィールド 国際試合においてはタッチライン(縦)が最小100メートル~最大110メートル、ゴールライン(横)が最小64メートル~最大75メートルで、この範囲内でその長さを設定することができる。国際サッカー連盟(FIFA)は縦105メートル×横68メートルを標準規格にしている。

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