株式会社トリドールHD主催の四国ILドラフト選手壮行会が20日、都内の同社で行われた。
同リーグからは今年のドラフトで育成を含めて8選手がNPBから指名を受けた。その内、ヤクルトから指名された2選手は仮契約のため欠席し、DeNAに3位指名された四国IL・徳島の加藤響内野手(22)ら6選手が壮行会に参加。プロで19年間プレーした糸井嘉男氏(43)もスペシャルゲストで登場し、トリドール社の粟田貴也社長(63)も登壇した。
糸井氏、粟田社長と6選手による質疑応答も実施。阪神育成1位の最速159キロ右腕で四国IL・徳島の工藤泰成投手(22)は糸井氏に「プロで19年、プレーできた要因は何ですか?」と尋ね「いろいろありますけど最終的に野球が好きだったということ。野球をやめたときのことを考える暇もないと思うので、突っ走って欲しい。僕は阪神タイガースのスペシャルアドバイザーという立場なので、頑張りましょう!」とエールを送られた。
楽天3位の四国IL・徳島の中込陽翔投手(22)は粟田社長に「成功するために習慣にすると良いことは何ですか?」と質問し「目標や夢を身近に持つことが大事。具体的なイメージを持って、こうなるんだとイメージすることが大事だと思います」と金言を授かった。
DeNA3位の加藤は壮行会を終え、「このような会を開いていただいてありがたい。(糸井氏は)毎回球場に来た時も元気はつらつで接してくれて、試合の時も感想をもらったり、励ましてくれた。プロで活躍している姿を見せて恩返ししていきたい」と決意を込めた。同じくDeNA4位の四国IL・高知の若松尚輝投手(24)も「僕も糸井さんのように息の長い選手になれたらと思います」と思い描いた。
糸井氏も独立リーグからNPBに指名を受けた6選手へ「雑草魂じゃないですけど、独立リーグを経験している選手は強いと思います。入ったらすごい選手もいるわけですけど、僕が唯一、全く勝てなかったのは大谷翔平だけだと思ってるので。その強い気持ちがあったらみんな抜かせると思います。頑張ってください」とエールを送った。
トリドールHDは四国ILと19年からオフィシャルパートナーシップ契約を結んでおり、球場での丸亀製麺の提供や地域貢献活動などでサポートしてきた。