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【阪神】下村海翔、同じTJ手術から復活勝利の高橋遙人に勇気もらう「よし、やってやろう」


阪神の下村海翔投手(22)は、プロ初の契約交渉で150万円ダウンの1450万円でサインをした。1年目のシーズンは肘の手術でリハビリに専念し、試合登板がなかった。しかし、同じ手術を受け復活した先輩選手たちから勇気をもらい、来季にはチームのV奪還を目指す決意を新たにした。3月には不安を隠せなかったが、先輩の力強い投球や、復帰戦での勝利を見たことで、前向きな気持ちが芽生えたと語っている。記者会見での、来季への意気込みを語る彼の姿には、覚悟と希望が感じられた。

契約更改を終え記者の質問に答える下村(撮影・加藤哉)

23年ドラフト1位の阪神下村海翔投手(22)が19日、兵庫・西宮市の球団事務所でプロ初の契約交渉に臨み、150万円ダウンの1450万円でサインした。1年目の今季は4月10日に「右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)」を受け、登板0でリハビリに明け暮れた。同手術を受けて復活した才木や高橋ら先輩の勇姿と金言を胸に、来季はV奪還の使者を目指す。(金額は推定)

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3月の鳴尾浜。人と話すのが好きなはずの下村が下を向き、避けるように虎風荘に入る姿が印象的だった。プロ生活をスタートさせたルーキーの表情とはまるで違った。「ファンの方に期待していただいたのに」。投げられない悔しさやもどかしさを隠せなかった。

リハビリ中、同じトミー・ジョン手術を受けた高橋遙人の力強い投球に勇気をもらった。復帰戦となった8月11日の広島戦。5回0封で1025日ぶり勝利を挙げた姿を見て一気に視界が開けた。この日の会見。「復帰された先輩やトレーナーさんは見てくれている。そのおかげで『よし、やってやろう』という気持ちになっています」と言った。力強い言葉、きりりとした表情に来季への覚悟を感じた。【阪神担当=村松万里子】

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