<ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12:侍ジャパン7-6キューバ>◇17日◇天母
侍ジャパン栗原陵矢内野手(28)が激闘に決着をつけた。マウンドに立ちはだかったのは、試合前に再会を果たして健闘を誓い合ったチームメート。6-6の8回1死一、三塁。ソフトバンクの同僚左腕、モイネロから値千金の勝ち越し犠飛を左翼に上げ、リードを奪った。大会3打点目。「いろいろ疲れました」と息詰まる激闘を振り返った。
15日の韓国戦で右肘に死球を受けた影響で、16日の台湾戦は大事を取って初欠場。5番の指定席に戻ったこの日、ここ一番で勝負強さを発揮した。
この日、モデルの愛甲千笑美夫人が台北まで応援に駆け付けた。千笑美夫人はインスタグラムでフォロワー41・8万人のインフルエンサー。シーズン中から心の支えとして夫人と二人三脚で歩んできた。キューバ戦の後は食事の予定も入れていた。愛する夫人の前でベンチ待機というわけにはいかない。男としての覚悟が決勝点を呼び込んだ。
「最後に良い形で勝って東京に帰りたい」。会心の台北ナイトになった。【只松憲】