今秋ドラフトでオリックスから育成1位で指名された大院大高・今坂幸暉内野手(18)が17日、大阪市内で球団と仮契約を結んだ。支度金300万円、年俸240万円で、背番号は今月29日の新入団選手発表会見で公表される。
今坂は走攻守3拍子そろった遊撃手で、今春の近畿大会大阪府予選で履正社、大阪桐蔭を破って優勝した。ドラフトで支配下での指名を得ることはできなかったが「1年目から支配下を目指していきます」と気持ちを切り替えた。仮契約を終え「プロ野球選手になれるという思いと、これからしっかりやってやるぞ、という思いです」と高揚感を明かした。
チーム内には侍ジャパンで遊撃を務める紅林、昨年のドラフト1位の横山聖らライバルがひしめくが「ショートへのこだわりは強いので、ショートで試合に出たいと思っています」と先輩たちに負けない心意気で臨む。
目標はトリプルスリーと侍ジャパン入り。「高校の監督にもタイトルは取ってほしいと言われました。自分も目標なんで、トリプルスリーを目指したい。1年目から勝負に徹しろ、と監督から言われているので(将来的な目標ではなく)近々と思っておられると思います」と期待に応えていく。
大院大高の大先輩には元阪神江夏豊投手(76)がいる。206勝193セーブを挙げた球界のレジェンドだ。「(偉大なOBに)並べる、追い越せる選手になっていければ」と、学校の歴史、球界の歴史に名前を残せる選手を目指していく。(金額は推定)