<欧州ネーションズリーグ:スウェーデン2-1スロバキア>◇16日◇リーグC1組◇1次リーグ第5戦◇スウェーデン・ソルナ
スウェーデン代表FWビクトル・ギェケレシュ(26=スポルティング)が、スロバキア戦で1得点1アシストと活躍し、チームを2-1の勝利に導いた。前半3分に最終ラインの背後に抜け出して右足で先制点を決めると、1-1の後半3分にFWイサクの勝ち越し点をアシストした。
ギェケレシュは今大会5試合に出場して5得点5アシスト。リーグCの記録ではあるが、得点は同Aのポルトガル代表FWロナウドらと並びトップ。アシスト数は単独首位に立つ。日本代表MF守田英正が所属するポルトガル1部スポルティングでは今季リーグ戦11試合16得点、欧州チャンピオンズリーグ(CL)でもマンチェスター・シティー戦でハットトリックを達成するなど4試合で5得点をマークしている。昨季もアモリム監督の下、リーグ戦で29ゴールを挙げて得点王に輝き、リーグ優勝の原動力になった。
売り出し中のアタッカーは来年1月にビッグクラブへの移籍がうわさされる。AP通信などによると、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティー、アーセナル、バルセロナ、パリ・サンジェルマンなどが関心を示すが、契約解除金は1億ユーロ(約160億円)に設定されているという。マンチェスターUの新監督に就任した恩師、アモリム監督とのつながりから同クラブへの移籍の可能性があるが、争奪戦は避けられそうにない。
この日の得点で代表通算11得点目。その才能は広く知られるようになり、スウェーデン代表で歴代最多62得点のFWイブラヒモビッチ、同じスポルティングから飛躍したポルトガル代表FWロナウドらと比較されるようにもなった。だが、本人は欧州サッカー連盟(UEFA)の取材に「彼らと自分を比較することはできない。ただ自分らしくありたいし、トレーニングでも試合でも毎日、ベストを尽くすだけ」と、さらなる高みを目指している。