<阪神紅白戦>◇16日◇高知・安芸
来季高卒2年目の阪神山田脩也内野手が先頭打者で口火を切った。紅白戦に「1番遊撃」で起用。
初回、門別の146キロを右中間へはじき返し、二塁打。小野寺の中犠飛で先制のホームにも生還した。藤川監督は「各コーチからの評価もすごく高いですし、チームとしては能力が高いだけに、さらに育成をかけていくような選手」と語った。山田は「まずヒット1本打てたのは良かった」とうなずいた。現在の体重73キロから目標の80キロまで巨大化を目指す。「まずは75キロまで12月くらいで行ければ」。1軍舞台を目指し、パワーアップの冬にする。
○…前川が内容十分の3四球を選んだ。16日の紅白戦で、白組の4番左翼として出場。3打席全てで四球を選び、2度の得点機を演出した。藤川監督は「打ちにいったところでやめられる、止まれるというところはこのキャンプが始まる前と比べても成長。シーズンとは違う姿を見せてくれた」と高く評価。前川は「ちゃんと(フォームの中で)ねじれがあるので、バットが止まっているのかなと思う」と要因を分析した。
○…4番佐藤輝が痛烈な打球で虎党を沸かせた。今キャンプ3度目の紅白戦で初めて4番に座り、初回に門別から中前打。今キャンプ紅白戦は通算6打数3安打、打率5割で締めた。「良いスイングができた」と納得。この日は20年ドラフト同期の岩田がDeNAと契約合意。「敵になるので嫌なところはあるけど、同期なので頑張ってほしい。打ちたいと思います」と力を込めた。
○…紅組先発の石黒、白組先発の門別はともに2回1失点だった。3日に続き2度目の先発となった門別は、1回に2安打を浴びるも2回は完全投球。初回に150キロも計測し「良かったと思って見ていたら50出てたので、ちょっと盛ってるかもしれないですけど。でも良かった」と笑顔。石黒は1回に1点を失った後、なおも1死満塁のピンチも連続三振。「キャンプでやってきたことが良くも悪くも出たので、これからに向けてやっていきたい」と前向きに話した。