阪神初代日本一監督・吉田義男氏(91=日刊スポーツ客員評論家)が16日、奈良市内の奈良県コンベンションセンターで、出身大学の「立命館大学奈良県校友会総会」(柴田順夫会長)に出席し、講演を行った。
奈良県ファミリー会との同時開催のイベントで、同県に勤務する20歳代から80歳代までの卒業生をはじめ現役学生、関西ブロック各府県会長らが参加し、立命大卒の大物OBのトークで大いに盛り上がった。
1985年に阪神監督として21年ぶりのリーグ優勝、球団初の日本一を達成し吉田氏は、虎フィーバーが社会現象になった当時の熱狂を振り返った。
そして昨年の岡田監督が38年ぶりに日本一を遂げたことを引き合いに「岡田ならではでした。チームは指導者によって左右される」と組織として勝つための戦略・戦術を説いた。
また立命大出身で今シーズン現役選手だった6人の名前(阪神栄田、DeNA東、坂本、オリックス山足、楽天辰己、西武金子)を上げて激励した。
最後は古巣の藤川新監督に「阪神は来年90周年を迎えますからね。常勝チームを築き、タイガースの伝統と歴史をつないでいってほしいと思います」といって拍手を浴びた。
講演後の懇親会では、学校法人立命館総長・仲谷善雄氏が挨拶し、奈良市の仲谷げん市長が挨拶・乾杯の音頭。ラストは応援歌で締めくくられた。