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【広島】中村奨成こだわり捨て91キロボディへ「1軍で力負けしないためには体の大きさも必要」


広島東洋カープの外野手中村奨成(25歳)が、これまでの方針を一新し、自己改革を進めています。長年、スピード重視で筋力強化や体重増加には慎重でしたが、7年目のシーズンを打率1割4分5厘、本塁打ゼロで終えたことで考えを変えました。今季からは体の強化を図り、スイングスピードの向上を目指しています。秋季キャンプではウエートトレーニングと食事管理を徹底し、体重を85キロから91キロに増やす計画です。また、打撃フォームも改造し、無駄を省いたシンプルなスタイルを追求しています。契約交渉で球団から期待の声を受け、来季に向けての覚悟が固まりました。

中村奨成(2024年8月13日撮影)

広島中村奨成外野手(25)がこだわりを捨て、自己改革に取り組む。入団時からスピードにもこだわり、筋力強化や体重増には積極的ではなかった。だが、7年目の今季は自己最多70打席に立ちながら打率1割4分5厘。3年連続打率1割台、本塁打ゼロでシーズンを終えた。「1軍の投手に力負けしないためには体の大きさも必要。スイングスピードも上がると思うし、強さが出てくると思う」。停滞感を打ち破るため、こだわりは捨てた。ウエートトレーニングと食事管理を徹底し、体重85キロから人生初の大台超えの91キロを目指す。

スイング量ばかりが注目される今年の広島秋季キャンプだが、ウエートトレーニングの量も増している。3年ぶりの秋季キャンプ参加となる中村奨にとっても、充実の日々となっている。技術的にも打撃フォームを改造。これまで高く構えていたグリップの位置を下げ、無駄のないシンプルなフォームを求めている。「小さい変化の球種が増えている中で、無駄が多かったら打てないことは今年身をもって経験した。無駄を省いてパワーがあれば、その分力を伝えられると思う」。反動を使わずに最小限の動きの中で最大減の力を伝えるためにも筋力アップは欠かせない。

10月25日の契約交渉では、鈴木球団本部長から「お前のポテンシャルにもう1年かけてみる」と言葉をもらい、契約を更改した。不退転の覚悟で臨む来季へ、一回りも二回りも大きくならなければいけない。

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