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【阪神】ドラ5佐野大陽「足の使い方は四股が基礎」小学時代に相撲経験 鍛えた根性で恩返し


阪神ドラフト5位の佐野大陽選手が、富山で契約金3500万円、年俸700万円で仮契約を結びました。小学生時代から相撲を経験しており、その成果を野球に生かしています。体幹の強さや柔軟性、根性を相撲から得た佐野は、祖父の言葉「活躍して新聞の1面に出る選手になれ」との目標を胸に、早くチームの戦力になることを目指しています。阪神筒井スカウトも彼の諦めない姿勢を評価し、期待を寄せています。

仮契約を終えて笑顔でポーズを決める阪神ドラフト5位の日本海L・富山の佐野(撮影・塚本光)

相撲パワーで恩返しだ! 阪神ドラフト5位の日本海L・富山の佐野大陽内野手(22)は15日、富山・高岡市内のホテルで入団交渉を行い、契約金3500万円、年俸700万円で仮契約を結んだ。祖父がきっかけで小学校6年間行っていた相撲の経験を生かして、野球好きの祖父からの言葉の実現へ気合十分だ。

6歳から野球を始めていた佐野は、相撲をしていた祖父のすすめで同時期に相撲も始めた。小学生で東海地方3位になった経験もあり、相撲でも実力者だった。相撲で得たものとして体幹の強さ、股関節の柔らかさなどを挙げた。現在も四股を踏んだり股割りを行うこともある。「野球も踏ん張るスポーツなので足の使い方とかは四股が基礎になっている。相撲の経験が生きている」と実感を明かした。

根性も鍛えた。「怖さ(への耐性)は小さい時から養ってきたので、野球のことであんまり痛がることはない」と頼もしい表情だった。祖父には小さい頃から「新聞の1面を飾るような活躍をしなさい」と言われていた。活躍する姿を見せるために「チームの戦力として必要となれるような選手に1日でも早くなりたい」と入団までも体作りを続ける。【塚本光】

<阪神選手の主な他競技トレ>

◆掛布雅之 85年1月に、長野県内のスキー場でスキートレを敢行した。華麗なシュプールを何本も描き、日本一への第1歩を雪上に記した。

◆下柳剛 親友で格闘家の桜庭和志をパートナーに04年1月、格闘技トレを行った。東京・高田道場に現れ、ヘッドギアなしのスパーリングでは5分間の打ち合いも演じ、周囲は緊張に包まれた。

◆鳥谷敬 13年1月、親交の深いロッテ井口資仁内野手とともに、沖縄県内でビーチサッカーに挑戦した。深い砂浜を疾走し、足腰を鍛えた。

▽阪神筒井スカウト(担当した佐野について)「競争していく中で自分との戦いもある。レベルが上がる中で、諦めずに、というものを持っている。選手として一番大事な部分。期待します」

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