イングランド代表主将のハリー・ケーン(31)が、代表活動への辞退者が相次ぐことへの不快感を表明している。
カーズリー監督率いるイングランド代表は今回、9人の辞退者が出る異常事態となっている。ケーンはITVスポーツのインタビューに対し「私は何よりもイングランド代表を優先すべきだと思っている。クラブよりもです」と答えた。
さらに「イングランド代表はプロフットボーラーにとっては最も大事なことだ。ガレス(サウスゲート前監督)はそのことについて熱かったし、特定の選手からそういう(辞退する)ものが出始めたら決断することを恐れなかった」「率直に言えば、こういうのは好きじゃない。どんなクラブの事情よりもイングランド代表が先に来る」と繰り返しコメントした。
今回の活動には、アレクサンダーアーノルド(リバプール)、パーマー、コルウィル(以上チェルシー)、フォーデン、グリーリッシュ(以上マンチェスターC)、サカ、ライス(以上アーセナル)、ラムズデール(サウサンプトン)が負傷を理由に参加を見送り。さらに追加招集されたブランスウェイト(エバートン)も辞退したことで、合計9人にのぼっている。
歴史的に見ても11月の代表活動は、9月から3カ月連続しての国際Aマッチ期間となる上に、クラブの過密日程もあって一番厳しい時期となっている。
一方で、カーズリー監督は代表チーム対クラブという見方を否定し、ケーンの発言に対し「それは彼の個人的な意見だと思うし、私は目の前のことに対処することしかできない」と断った。その上で「この時期は疲労などちょっとした問題が出るのは確かだ。ただここに来ている選手は誇りを持ち、明日に向けて高いモチベーションを持ってくれている」と話した。
UEFAネーションズリーグでリーグB・グループB2を戦っているイングランド代表は、リーグA昇格のためにも14日のアウェー首位ギリシャ戦、17日のホームアイルランド戦での勝利が求められている。