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大谷翔平受賞ラッシュ幕開け まずは2年連続3度目「シルバースラッガー賞」イチローに並ぶ最多


大谷翔平選手が、ナ・リーグで指名打者(DH)部門のシルバースラッガー賞を受賞しました。これはエンゼルス在籍時の2021、2023年に次ぐ2年連続3度目の受賞で、日本人としてはイチローに並ぶ最多タイとなりました。今季、大谷は投手としてはリハビリ中でしたが、打撃では自己最高の打率3割1分、54本塁打、130打点を記録し、リーグ2冠を達成。さらに、50本塁打と50盗塁を同じシーズンで達成するという驚異的な記録も成し遂げました。今後もハンク・アーロン賞やMVPの有力候補として、さらに多くの栄誉が期待されています。ドジャースからも他に2人がシルバースラッガー賞を受賞し、チームとして初の同時受賞となりました。

9月19日、マーリンズ戦で50号本塁打を放つ大谷

大谷まず1冠目ゲット。米大リーグ機構は12日(日本時間13日)、打撃のベストナインに相当する「シルバースラッガー賞」を発表。ドジャース大谷翔平投手(30)が、ナ・リーグの指名打者(DH)部門で選ばれた。選出はエンゼルス時代の21、23年に次いで2年連続3度目。日本人ではイチロー(マリナーズ)に並ぶ最多となった。今後はハンク・アーロン賞、MVPなどのタイトルも有力で、受賞ラッシュとなりそうだ。外野部門でノミネートされていたカブス鈴木誠也外野手(30)は受賞を逃した。

   ◇   ◇   ◇

受賞ラッシュの幕開けだ。大谷はまず、ポジション別に最も優れた打者を選ぶシルバースラッガー賞を受賞した。今季は投手としてはリハビリ中で、DHに専念。打率は自己最高でリーグ2位の3割1分、54本塁打と130打点は自己最多を更新してリーグ2冠。リーグ史上初の「50本塁打&50盗塁」も達成した。

細かく見れば、411塁打は両リーグで23年ぶりに400の大台に乗せ、134得点は球団記録を更新した。さらに出塁率3割9分、長打率6割4分6厘、OPS(出塁率+長打率)1・036もリーグトップ。ナ・リーグに移っても、打者として他を圧倒する成績を残した。3度目の受賞は日本人最多タイ、DHでは史上6人目となった(最多はオルティスの7度)。

今後もタイトルを積み重ねることが濃厚だ。14日(同15日)は、リーグ最優秀打者を選ぶ「ハンク・アーロン賞」が発表される。2年連続2度目の受賞が有力だ。最優秀DHの「エドガー・マルティネス賞」の発表も同日で、史上2人目となる4年連続4度目の受賞は確実。最高の選手でチームを構成する「オールMLBチーム」、史上2人目となる両リーグでのMVPも確実視されている。国内では既に正力賞の特別賞に選ばれ、「50-50」は新語・流行語大賞にノミネートされている。

ドジャースは外野部門でT・ヘルナンデス、ユーティリティー部門でベッツもシルバースラッガー賞に選出された。3人の同時選出は球団史上初めて。さらに、チーム部門でも初受賞した。悲願のワールドシリーズ制覇を果たした大谷が、再び仲間と喜びを分かち合った。【斎藤直樹】

◆シルバースラッガー賞 「ルイビル・スラッガー」のブランド名で知られるバットメーカーの米最大手ヒラリッチ&ブラズリーがスポンサーとなり、1980年にスタート。各球団の監督、コーチの投票で決まる。21年までDH制を採用していなかったナ・リーグは、投手の同賞も選出していた。歴代最多受賞はバリー・ボンズ(ジャイアンツなど)の12度で、次点はマイク・ピアザ(ドジャースなど)の10度。受賞者には銀色のバットが贈られる。

◆大谷の受賞スケジュール 14日(日本時間15日)は、ハンク・アーロン賞(最優秀打者)、エドガー・マルティネス賞(最優秀DH)、オールMLBチーム(ポジション別に優秀な選手を集めたチームを選ぶ)が発表される。21日(同22日)はMVPの発表。新語・流行語大賞は12月2日発表。

○…ドジャースからは大谷、ベッツ、T・ヘルナンデスの3人がシルバースラッガー賞に選出された。ベッツはレッドソックス時代に3度、ド軍で4度と現役最多タイ、史上16人目となる7度目の受賞。両リーグで3度以上はゲレロに次いで2人目。これまでは外野で、初めてユーティリティー部門での受賞となった。表彰2年目のチーム部門も受賞。前記3人にフリーマンを加えた4人がOPSで・800を超え、30球団で唯一、4人がリーグトップ10入りした。

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