ガンバ大阪は13日、23日のヴィッセル神戸との天皇杯決勝(国立)に向けて本格始動した。
大阪・吹田市内での練習を一般公開し、練習後に取材に応じた主将のFW宇佐美貴史(32)は「(関西)ダービーでもあるし、日本の大会、決勝の舞台で関西同士で戦えるのは、同じ関西に軸を置いているチームとしては、すごい誇らしい。だからこそ、熱い試合を見せられると思う」と意気込んだ。
第104回を迎えた天皇杯決勝で、関西勢対決はJリーグ発足以降は初めて。それ以前では、全関学と大阪クラブが対戦した第33回大会決勝以来、71大会ぶりとなる。
今季リーグ戦では残り2試合となった現在、神戸が首位に立つ。優勝の可能性が消滅したG大阪は勝ち点8差の4位だが、直接対決は1勝1分けだった。
宇佐美は「リーグ戦の結果は決勝に関係ない。選手個々が、決勝を戦いきれるコンディションをつくっていくこと」と油断はない。
G大阪が最後にタイトルを獲得したのが、15年度の天皇杯になる。当時もエースだった背番号7は「今の方が冷静ですね。変に高揚しているのは、今はまだない。決勝でいいプレーをするために、必要なことを1日1日積み重ねるだけ。それを他の選手もできるように、練習の空気もつくっていきたい」と自然体だ。
G大阪は9大会ぶり6度目(松下電器時代含む)の優勝を狙い、神戸は5大会ぶり2度目の日本一を目指す。【横田和幸】