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桐蔭横浜大、湘南内定エース渡辺啓吾の決勝点で12年連続1部残留&インカレ出場「もっと成長を」


JR東日本カップ2024で桐蔭横浜大学が筑波大学に1-0で勝利し、関東大学サッカーリーグ1部残留とインカレ出場権を獲得しました。決勝ゴールを挙げたのはエースFW渡辺啓吾で、試合では前半27分にDF関富貫太のクロスにダイビングヘッドで反応しました。渡辺選手は湘南ベルマーレへの加入が内定しており、成長を誓っています。彼は長年にわたるトレーニングで培ったスタミナを活かし、試合を通じて攻守に大いに貢献しました。この勝利でチームは2年ぶりに全日本大学サッカー選手権大会に出場します。

JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦1部の桐蔭横浜大-筑波大戦でプレーする桐蔭横浜大FW渡辺啓吾(撮影・佐藤成)

<JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦1部:桐蔭横浜大1-0筑波大>◇第21節◇10日◇桐蔭横浜大

桐蔭横浜大は、優勝争いをする2位筑波大に1-0で競り勝ち、12年連続の関東1部残留と、第73回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)出場を決めた。

0-0の前半27分、リーグ戦デビューのDF関富貫太(1年/柏U-18)の左クロスに、湘南ベルマーレ内定のエースFW渡辺啓吾(4年/旭川実業)がダイビングヘッドで決勝ゴール。「今年は全然結果を残せていなかったので、大一番で決めて、チームに良い勝利を届けることができてよかったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

DFラインからの組み立てに定評のある相手に前線からプレスをかけ続けた。味方がボールを奪えば背後への飛び出しやポストプレーで起点となるなど、終盤まで落ちない運動量で攻守に貢献した。

チーム随一のスタミナは小中時代に父親と培った。サッカーを始めた小3から自転車をこぐ父親の背中を追って毎朝登校前に30分間走った。北海道・札幌市出身。雪の中でもやめなかった。走りはいつの間にか武器となり、大学のランメニューでも1位を死守している。「強みになっていて親に感謝です」。その両親が見守る試合で大仕事をやってのけた。

5月に湘南内定を発表。特別指定選手として同月6日のサガン鳥栖戦でリーグ戦デビューも飾った。大学リーグ戦が中断した夏場には湘南の練習に帯同し、同世代も多い環境で多くの刺激を受けた。「強度だったり、スピードだったり、技術だったり、パワーだったり。全てにおいて課題が山積みだなと肌で感じた」と成長スピードを早めるきっかけに。この日は敗れれば、最終節次第で関東2部3位チームとのプレーオフに回る可能性もあった。大事な場面でエースの働き。自身の存在価値を証明してみせた。

チームはこれで2年ぶりにインカレの出場権を獲得した。愛する仲間とプレーする期間は12月まで延長された。「サッカー人生において、本当にこの1年は良い意味で大変だったので、ここからのインカレや関東リーグ最終節でもっと成長を見せていけたらなと思います」と力強く誓った。【佐藤成】

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