広島は12日、九里亜蓮投手(33)が昨季取得した海外フリーエージェント(FA)権を行使すると発表した。同日に申請書類を球団に提出した。
マツダスタジアムで会見した九里は「家族とも話し合って決断した。どんな決断をしても背中を押してくれた球団に感謝したい」と語り、新井貴浩監督(47)からも「選手として取った権利だし、後悔のないようにしてくれたらいい」と後押しされたことを明かした。
九里は亜大から13年ドラフト2位で広島に入団。1年目から先発と中継ぎでフル回転し、18年までのリーグ3連覇に貢献。20年から先発に定着し、21年に13勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得した。
今季は23試合を投げて131回2/3と規定投球回未満のながら、17年から8年連続で20試合登板、110投球回をクリアしたタフネス右腕。来年9月で34歳を迎えるが、入団11年で負傷離脱が1度もない頑丈さが武器だ。