<明治安田J2>◇第38節◇10日◇みらスタほか
J2は各地で最終節の10試合が行われ、2位横浜FCがアウェーで山口と0-0で引き分け、勝ち点76として1年でのJ1復帰を決めた。J1昇格プレーオフには3位長崎、4位山形、5位岡山、6位仙台が出場する。
3位V・ファーレン長崎はホームで愛媛FCに5-2で大勝し、勝ち点75とした。MFマテウス・ジェズスとMFマルコス・ギリェルメがそれぞれ2得点。J1自動昇格はならなかったが、強力ブラジル人MF2人の活躍で、5試合連続複数得点の5連勝でレギュラーシーズンを終えた。
既にJ1昇格プレーオフ進出を決めていたファジアーノ岡山はアウェーで鹿児島ユナイテッドFCと0-0で引き分け。勝ち点65で前節の4位から5位に順位を下げた。
勝った方がJ1昇格プレーオフ進出となったモンテディオ山形-ジェフユナイテッド市原・千葉の直接対決は、山形が4-0で快勝。勝ち点を66に伸ばし、4位に浮上してプレーオフ進出を決めた。そろってゴールを決めたFWディサロ燦シルヴァーノとMF土居聖真は今夏に加入。第16節の時点で16位に低迷していたが、2人の加入後にチームは巻き返し、クラブ新記録の9連勝を飾った。
敗れた千葉は0-1の前半24分にDF松田陸が一発退場し、4失点を喫して敗戦。勝ち点61のままで、6位からプレーオフ出場圏外の7位に順位を下げた。勝てば無条件でプレーオフ進出が決まる状況だった前節7位のベガルタ仙台がホームで大分トリニータを2-1で下し、勝ち点64で6位に浮上。逆転でJ1昇格の可能性を残した。
J1昇格プレーオフは12月1日に始まり、準決勝で3位長崎-6位仙台、4位山形-5位岡山が対戦。勝者が同7日の決勝に進む。
既に優勝を決めていた清水エスパルスはホームでロアッソ熊本を1-0で退け、勝ち点を82とした。18位栃木SC、19位鹿児島、20位ザスパ群馬は既に来季のJ3降格が決まっていた。
J2得点王は全38試合に出場し、23ゴールを挙げた千葉のFW小森飛絢(24)が獲得。8~9月にJ2で日本選手初となる3試合連続複数得点をマークした。右足で12点、左足で9点(ヘッド2点)と器用にゴールを決め続けたが、チームは最後にJ1昇格プレーオフ進出を逃した。
◆J2最終節の結果
仙台 2-1 大分
秋田 1-0 藤枝
山形 4-0 千葉
いわき 3-0 群馬
栃木 0-0 徳島
甲府 3-1 水戸
清水 1-0 熊本
山口 0-0 横浜FC
長崎 5-2 愛媛
鹿児島 0-0 岡山
◆J2最終順位(カッコ内は得失点差)
1位 82(+30)清水エスパルス
2位 76(+33)横浜FC
3位 75(+35)V・ファーレン長崎
4位 66(+19)モンテディオ山形
5位 65(+19)ファジアーノ岡山
6位 64(+6)ベガルタ仙台
7位 61(+19)ジェフユナイテッド千葉
8位 55(-2)徳島ヴォルティス
9位 54(+12)いわきFC
10位 54(+1)ブラウブリッツ秋田
11位 53(-1)レノファ山口FC
12位 46(-9)ロアッソ熊本
13位 46(-19)藤枝MYFC
14位 45(-3)ヴァンフォーレ甲府
15位 44(-12)水戸ホーリーホック
16位 43(-14)大分トリニータ
17位 40(-28)愛媛FC
18位 34(-24)栃木SC
19位 30(-24)鹿児島ユナイテッドFC
20位 18(-38)ザスパ群馬
◆J1昇格プレーオフ
J2の3~6位が出場。12月1日の準決勝で3位-6位、4位-5位が対戦し、勝者が同7日の決勝に進出する。準決勝、決勝ともにリーグ戦上位クラブのホームで行い、90分で引き分けの場合は年間順位の優位性を確保するため、リーグ戦の年間上位クラブが勝者となる。優勝チームが来季J1に昇格する。