<明治安田J1:C大阪1-0福岡>◇第36節◇9日◇ヨドコウ
セレッソ大阪が3試合ぶりの勝利を挙げ、通算13勝13分け10敗の勝ち点52とし、前節8位から7位に浮上した。
決勝点は後半36分、MF田中駿汰(27)が左足でFWも顔負けの美しいゴールを決めた。こぼれ球を拾い、相手1人をかわして左へとボールを運び、利き足ではない左足を振り抜いた。
「左足だったが、思い切りニアにしっかり決められた。前(この日の前半)にもミドルがあって、コースを狙って力のないシュートになってしまった。次、来たら振り切ろうかなと思っていた」
4試合連続で3バックの中央を務めてきたが、この日は本来のボランチで先発。守備に安定感をもたらせる一方で、果敢に縦パスも狙い、勝負どころでの今季3点目、J1通算11点目となる会心の一撃だった。
今季限りで退団する小菊昭雄監督(49)は「攻守にチームの柱として役割をまっとうしてくれた。100点満点のパフォーマンス」と背番号を絶賛した。
ただ、田中は前半に警告を受けたことで累積4枚目となり、次節30日のホーム最終戦の鹿島アントラーズ戦は痛恨の出場停止。改めて総力戦で、小菊セレッソは残り2試合に臨む。